「今まで、『昨年対比の実績なんて意味ない』と思っていたんですが・・・」
某社の社長のコメントでした。
「そりゃあ、そうでしょう。
今までのように焼き畑のようなことをしていては、
昨年と比べても何の意味もないですよね」
1年が終われば、またゼロから再度出発する。
そして1年が終わり、またゼロから出発。
このような形態では、昨年対比は、
前年より頑張っているか、手を抜いているか
という尺度でしかありません。
それは、それで意味が無い訳ではありません。
あるのは、お尻を叩く強さを加減する尺度程度です。
表面的な、実績のみに着目することによるものです。
「構造的にものをとらえよ・・」
と繰り返しアドバイスしてきました。
実績として現れてくるものの背景の構造にも
着目して考える必要があるということです。
日々の活動は「成果を上げる」ことと「構造を作り」を行っており、
複眼でものを見なければ経営の大局を誤るという意味です。
昨年築きあげた構造を、
今年はどのような構造に変革していくか?
または、強化していくか?
という観点を持てば、昨年の実績は単なる数字の羅列では
意味深いものとなるってくるものです。
「昨年は、悪すぎた・・」とおっしゃるものの
今年は前年比2割増で推移しているとの社長の報告には、
何かをつかまれたように思えました。
引続き、徹底してお願いします。