2013年5月27日月曜日

それは「綺麗ごと」だ・・・

「お客様に満足いただいて・・・」
「それは『綺麗ごとだ』、利益があがらないと成り立たないではないか」

よく耳にする論議です。

それは「綺麗ごと」だから「汚れごと」をしろ!!
悪事に手を染めて、利益を上げろ!!

というのならまだしも理解できますが、
「利益があがらないと成立しない」というのは
どうも、論議がかみ合っていません。

利益が上がらないと企業は成立しない・・・
確かに、その通りです。

赤字経営が常態となると、資金も枯渇し、
新しい投資もできず、倒産という憂き目を見る可能性は大になります。
論議の余地のない経営の方程式で、
これを否定するのは、「1+1=2ではない」
と否定するのと同じレベルです。
いわば、経営の疑いようのない歴然とした「事実」なのです。

一方、「お客様に満足をいただいて」というのを
「綺麗ごと」と片付けるのは問題です。

この綺麗ごとを積み重ねて、効率あげて、
はじめて企業に収益をもたらすものです。
そして企業の永続を実現するものです。

悪事に手を染めて、一時的に利益を上げたとしても
長続きするものではありません。

その意味では「お客様に・・・」というのは
「綺麗ごと」では、なく企業経営の「本質」と
理解する必要があります。

「綺麗」か「汚い」かということではなく、

利益がないと経営が成り立たないは「真実」
お客様に満足いただくことは:「本質」

という認識をきちんと持つことが必要です。