あるときは、胸に手をあてながら自問自答をしてもらい
書き直しを重ねながらまとめていった企業理念
言葉にすれば短いものの、
クライアントの思いが込められた内容
素晴らしいものが完成しました
昨年11月に正式に制定し、
2月の創立記念日にあわせて
宮島の厳島神社での祈願でした。
私も同行させていただきました。
広島人にとっては、
宮島・厳島神社は
市内から電車で小一時間
初詣や、花火大会
と気軽に行ける身近な場所
その意味で、
「厳島神社で祈る」という有難味が薄くなってしまう・・・
重みを付けをしなければと、
宮島にわたるフェリー乗り場で
「いいですか・・・
今日は、世界遺産の宮島ですよ。
外国中の人がわざわざやってくる宮島ですよ。
世界の宮島。
そこで会社の理念を祈願するんですよ・・・
そんじょそこらの神社とは違うんですよ・・・」
と、厳島神社で祈願できる有難味を語り
フェリーで宮島に渡りました。
広島の会社ならではの苦労なのかもしれません
祈願する場所は海に面して吹き抜けで
海風も直接入ってきて、寒い寒い
身も心も引き締めてくれます
その中で、頭を垂れて祈念する経営陣の姿に
じ~んとくるものがありました
見ている私まで清々しい気持ちになり、
感動したのでした。
素晴らしい時間でした。
司馬さんの小説「播磨灘物語」4巻(東へ)の中に
毛利の誓詞について
「一通は元就の棺におさまり、
一通は厳島明神に籠められ
一通は輝元の手元にある。」
というくだりがあります。
経営理念を作り上げていく過程で、
社長にこの部分を紹介し、
「広島の会社なら、
完成したら厳島神社で
祈願せんと、いかんじゃろ~」
と提案して実現したのでした。