「最小の努力で、最大の成果」というテーマを掲げると
努力を最小にする方向に動きだす傾向があります。
(成果) 100
(努力)= 100 (効率1.00)
努力100に対して、成果100。
100/100(効率1.0)であったものを、
(成果) 100
(努力)= 95 (効率1.05)
と、無理・ムラ・無駄を省いたりで、努力を削減し100/95(効率1.05)
効率1.0から1.05へと生産性がアップします。
この調子で、生産性がどんどん上がれば言うことはありません。
ところが・・・・・
生産性は向上するものの、
成果が上がらなくなることがあるのです。
成果に対するの意識が薄れ
生産性の視点が独り歩きするという
(成果) 90
(努力)= 80 (効率1.125)
というケースです。
努力は20削減することができた。成果は10減少しただけ。
すなわち、
「成果は10減少したが、投入量は20も削減することができ、
効率が上がった」
という冗談のような、ホントにあったケース(1度ではありません)です。
確かに生産性は、アップしているものの
成果は100から90に落ちています。
生産性の向上というよりも、
これでは、むしろ「手抜き」ということになってしまいます。
「最小の努力で最大の成果」というテーマは、
努力の最小化に向かいやすく
前述したようなケースも発生する危険性をはらんでいます。
むしろ、
「最大の努力で、最良の成果」
という方が、成長に寄するフレーズなのかもしれません。