2018年7月17日火曜日

給料やボーナスがあがらなくても優勝が欲しい

第86回ル・マン24時間耐久レースが6月16~17日に行われ、
トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing)が念願の優勝を勝ち取りました。
それも1,2フィニッシュ!!

優勝後、開発チームのドキュメントがテレビ放映されていました。

2016年の2年前のレースで、
優勝を目前に残り6分というところで
リタイヤしを経験したエンジニアの

「給料やボーナスが上がらなくてもいい、優勝が欲しい」

という心からの願いが印象的でした。
願いというよりも、心からの叫びのようでした。

そして、休暇を取って現地で
自分の開発した車を見守るトヨタのエンジニア・・

1991年マツダ787Bが日本車で初めて総合優勝をしました。
当時私はマツダに勤務し、
「あ、また今年も参戦ね」という程度の興味でした。

その私でも、2日目の午後から始まったライブ放映に、
「えっ、トップ???、まさか優勝??」
から始まり、テレビにくぎ付け状態になりました。

刻々と迫りくるゴールの時間に、
あと1時間、止まるな! 
あと30分、止まらないでくれ~ 
あと5分、お願いだから・・・
と祈るような気持ちだったことを思い出しました。

2年前の悔しさを糧に、ただ優勝を目標に、
給与・ボーナスそっちのけ、
寝ても覚めても開発のことが
頭から離れなかったに違いないトヨタのエンジニアの
心境を察するに余りあるものがありました。

そして送られるチェッカーフラッグにスタンドで涙する姿に、
ついもらい泣きをしてしまいました。

まさに、
Good Job!      Great Job!!   Excellent Job!!! です。

「働き方改革」と言われるなか、
このトヨタのエンジニアのような、
働き甲斐、達成感、充実感という方向での
働き方改革は忘れてはならないものでしょう。