2020年6月29日月曜日

「人は信じ、仕事は疑え」

ある幹部Aさんとの会話

「あのねAさん、確認したって言うけど
 直接確認していないでしょう?
 部下の『やった(仕事を完了した)』という
 報告を鵜呑みにしてるでしょう

「そうですけど。部下を信用していますから」

「部下は信用していいけど。でもミスが発生しているよね」

「(部下を)疑え、って言うのですか?」

と交わらない会話でした。

以前Aさんは師匠より
「部下の仕事をチェック・確認をしっかりしろ。人を信じるな」
人を信用するからチェック・確認をしなくなる。
人を信じるな、そうすればチェック・確認せざるを得なくなる、
と教えられてきようでした。

その(人を信じない)悲しい論理に抵抗感を持ったAさんは、
人を信じたいと確認・チェックを放棄した、という訳でした。

でも、現実にエラーは発生しています。
このままでは、改善する気なし、責任を放棄している、
浪花節で現実に目を背けている、とも受け止められます。

この悲しい論理に陥るのは、

「人」と「仕事」をごちゃ混ぜに考えているからです。

「人への信頼」と「仕事の出来」を区別して考えることです。

 
真面目に一所懸命取り組んでも、間違えるのが人

真面目にに取り組んだ(組む)姿勢はそのものは信じる。

そうだとしても、人間のやることです。
間違うことも、勘違することもあります。
アウトプットは正しくないかもしれません。

確認・チェックするのは「信じていない」からではありません。
真剣に取り組んだアウトプットが、
確実に評価されるようにするためです。

「人は信じ、仕事は疑え」と諭すと、 
人を信じていいんですね、でも、仕事は疑っていいんですね。」

と晴れやかになったAさんの表情は、
悲しい論理に長年苦しんでいたことを物語るようでした。

「これで、人間不信から解放されます」


「大袈裟な・・・」


2020年6月25日木曜日

ピンチをチャンスに(業務改革に向けて)

長年頑張ってくれた社員が退職する。
いわゆる「ピンチ」です。

しかしながら「ピンチ」と「チャンス」は裏表、
どちらの面から見るかの違いです。

「業務改革のチャンス到来!!」と捉え
・前任者の業務をすべてリストアップ
・そして一つ一つの業務の見直し

をしてみましょう。

前任者が当たり前だと思ってやっていた業務も、
一つ一つ丹念に見てみると、

必要以上の正確性を期するために過剰品質になっていたもの、
目的・意義が不明確なまま継続されていたもの、
部門間の連携が悪く2度手間になっているもの、
等々と出てくるはずです。

そして、それらを

要求精度を落とす、
業務自体を廃止する、
納期を見直す、
手作業を自動化する、
外部に委託する、

等々と見直していけば業務改革につながります。

この手順で、従来の業務の8割削減し、
結果、欠員補充不要になった事例もありました。

ただこのようなドラスティックな改革は、
業務担当者では判断のつかないことも多く出てきます。
業務のアプトプットを受ける側(上司)も一緒になって
検討していく必要があります。

2020年6月22日月曜日

仏に魂を入れたのは・・・

先日、クライアントの経営者から

「・・・本当に社員さんがよくやってくれてるな
 と思い、感動しました。
 この仕組みを作ってくれた臼杵さんに感謝です。
 ありがとうございます😊」

とのメールをいただきました。

言葉で伝えられる感謝も嬉しいものですが、
文字にして伝わるのも一味違った喜びがありました。

「仏像(仕組み)を彫刻したのは私かもしれませんが、
 魂を入れてくださっているのは皆さんです。
 こちらこそ感謝です。ありがとうございます。」

と返信しました。

一所懸命彫った仏像を大切に扱ってもらっている、
仏師冥利につきます。

魂をいれたくなるような
より慈愛と迫力を兼ね備えた仏像が彫れる仏師に
精進していかねば、と思うのでした。

メールありがとうございました。
引き続き、「魂」入れまくってください!!

2020年6月18日木曜日

コロナ:抗体検査 陰性でした

コロナウイルス抗体検査を、クライアントがキットを入手したとのことで、
私もさせていただきました。

チクッと指に針を刺し、血液を1滴キットに、ものの数分で結果判明。

説明書の(A)の「非感染者または抗体ができない」でした。


息子に結果をラインで送ったら
「と言うことは、今から感染する可能性ありだね」との返信。
以前も
「タバコも吸うし年齢もいい年だから、コロナはヤバイんだから・・・」
ときつい警告が・・・

明日から「県外移動可能」に緩和されます。
車でわずか1時間の実家への帰省ですが、
この数ヶ月見合わせていました
(特に、実家の島根の石見地方は感染者”0”ということもあり)。
久しぶに帰ってみようか、と思っています。

2020年6月16日火曜日

 「(鷹狩は)鳥を獲ればよいだけのものではないか」メルマガ 128号  

本日メールマガジンを配信しました。


大河ドラマは、桶狭間で今川を討ち織田信長の時代が
始まっていくところになっていますが、
「うつけ」時代の信長を描いている場面のある
「国盗り物語」からご紹介しています。

◇◆◇◆◆◆◆◆◇◆ < 珠玉の言葉 > ◆◆◆◆◆◇◆◇◆◇◆

 (鷹狩は)鳥を獲ればよいだけのものではないか
  
     国盗り物語 (三) 三助
◆◆◆◆◆◇◆・◆◆◆◆◆◇◆・◆◆◆◆◆◇◆・◆◆◆◆◆◇◆
是非、ご一読を!!

2020年6月5日金曜日

「データ出して・・・」

「先日、依頼されたデータができあがりました」

と提出された資料。
内容を確認してみると、確かにデータが並んでいる。

数ページ資料をめくっていくと・・・
「あれ、終了?」
確かに要求した通りのデータには間違いないものの、
データの羅列だけで終わっている。
そのデータから読み取れるか考察がない・・・

「『確かにデータ出して』と頼んだのは頼んだけど・・」
新人ならまだしも管理者からの報告がこれでは・・・

という中小企業でよくあるケースです。

確かにデータを抽出して並べ直すには
時間がかかったのかもしれません。
しかしながら、並べるだけでは何らの価値を生みません。
これでは「私は考える力ない」と言っているのと同じです。

データを考察して、何らかの策を立案して
初めて価値が生まれます。

たとえ稚拙なものであっても、
「(データを)見て、考え、提案する」
のがビジネスマンの基本的な作法です。