2016年5月23日月曜日

エグい価格交渉の仕組み

ある営業会議で

「A社の価格ネゴはは、たまりません。
    ケツの毛まで抜かれるような感じです。

との報告がありました。

「無理は、止めましょう!」
という結論になったものの、
その顧客の価格の折衝方法を確認してみたところを

「勝ち抜き戦を数度繰り返す」

というもの。

1回戦は5社から見積もりを取り、3社に絞る。
勝ち抜けた3社から2回戦目の再見積もりを取り、2社に絞る。
最後の決勝で2社から再々見積もりを取る。

値切って、値切って、最後にもう一度値切る。
という手順とのこと。

エグいと言えばエグい。

この価格折衝の方法の是非は別として、
参考にするところがあります。

このエグい方法は、A社がシステム・仕組み
として行っているということ。

要するに、このシステムを運用する限り、
一定の成果が出るということです。

別の言い方をするならば、
購買担当者の価格折衝の力量に左右されることが
少ないということです。
(問われる力量は、価格折衝よりも、
 このゲームに参加を募ることになるでしょう)

個人の力量に左右されるのではなく
成果を出す「仕組み・システム」の構築・改善が、
こと中小企業には大切な要素です