2023年4月14日金曜日

栗山監督が信じたものとは・・・

WBCのサムライJAPAN。

栗山監督は不調の村上選手を信じ起用し、
村上選手はその期待の応えていきました。

その栗山監督について、
街頭インタビューでは、
「あれだけ信じてくれる上司なら・・・」
と回答するサラリーマン。
理想の上司ランクのトップになりそうです。

しかしながら、
どうもその回答に違和感があります。

栗山監督が理想の上司の第1位になることには
異論はありません。
その回答に違和感を感じるのは、
栗山監督が信じていた対象を間違えているのではないか、
と思うからです。

確かに、監督が信じたものとしてファンの目に映ったのは
村上選手の起用です。
しかしながら、それは監督が信じていたものが
表面に現れだけのもので、
彼が信じていた根っこのものは「彼自身の眼」です。

優勝の重責を負わされた栗山監督は、
日系外国人も含め、多くの日本の野球選手のなかから、
優勝するために「〇〇の役割を、必ずやり遂げてくれる選手は?」
と、時間をかけて材料・情報を集め
代表メンバーを選びに選んだはずです。

監督自身が、絶対の信頼がおけると選び抜いた選手だからこそ、
一緒に心中してもいいと信じ切れることができたのです。

それは、監督自身の「選手を見る目」を信じたことに他なりません。

信じきってくれる理想の上司像を語る前に、
「お前がやってだめなら仕方ない、俺が責任をとってやる」
と上司に信じ切ってもらえるようなSOMETHINGについて
問い直すことが先ではないでしょうか。