2023年6月9日金曜日

「(競合も)同じようなことをやっている」

 「競合先のHP見たんだけど、同じようなことをやっている」
と、自社の戦略について不安げな某社長の一言。

「Don’t worry it !!」と,下記をお話しました。

1)だいたい皆、考えることは同じ

  同業種であれば経営環境や競合状況について、
  同じような認識をして、当然。
  そしてそこからの選択肢も似てくるのが、普通。
  「同じ状況にある者は、同じようなことを考える」もの。
  改めて驚くことも、不安になることもない。

2)考えても実行することは難しい

  ある調査で「戦略の失敗の7割はその実行にある」
  すなわち、戦略の失敗は、戦略自体の良し悪しではなく、
  戦略が実行できなかったことにある、と報告されている。

3)「同じようなこと」と「まったく同じ」は違う

  例えば、競合も当社も「早い・うまい・安い」と
  掲げていたとしても、「早い・うまい・安い」の
  3軸に対する優先順位・ウエイトの置き方、
  軸の解釈・定義までも同じとは限らない。
  
4)仮に、全く優先順位も定義等も同じならば、
            その一歩先をいけばいい。

大切なのは

「自社の目指すゴールの実現に集中すること」

を確認し、「経営versionの『うさぎと亀』」の話もしたのでした。

ちなみに、「経営versionの『うさぎと亀』」の話とは、
何を目指して歩んだか、に視点を置いたもので、
(敗けたうさぎは亀を見、勝った亀は自分の目標を見ていた)
という内容です。