「社長、本気でやるつもりですか?」
と社長に覚悟を問う場面がありました。
「このままだと『継続していくのがやっと』、
倍程度の規模にならないと『面白味がない』」
という幹部社員の規模拡大の提案に対する
社長の肚を確認するものでした。
確かに規模が倍になれば、
収支は大幅に改善し潤沢な利益が生まれる、
給与も十分に上げられる、
設備も新調できる、環境も整えられる。
そして、会社の位置するステージも変わる。
幹部社員の提案は、理屈から言えばまったくその通り。
その方法は、まだまだ検討の余地はあれど、
あながち的外れではないものでした。
方法論は追々検討していくにしても、
大切なのは、その倍規模の拡大に対して、
組織としてのコミットがあるかどうか?
特に、トップの覚悟(揺るがぬコミット)があるか?
といういこと。
現状から大きく飛躍することは、
並大抵のことではありません。
途方もない努力、多くの困難を克服する
エネルギー・パワー・執念が必要です。
この数年で規模が数倍になった某社長の覚悟の様が、
私の脳裏には思い浮かんでいたのでした。
覚悟ないのはうつつの夢。
夢の実現には、まずは覚悟が必要です。
補足ながら、
「覚悟は夢の実現には必要条件ですが、十分条件ではない」
ことも記しておきます。