2009年11月26日木曜日

上手くいかないからこそ、だからプランを立てる

昨日、某公的機関主催の経営相談会に行ってきました。

ある事業を開始して、1年4ヶ月が経過しようとしていました。
当初の事業プランを見ると、きちんとした立派なものでした。

相談の内容は、生産品質の問題、生産体制の問題、販売のあり方、
次への設備投資と多岐にわたっていました。

要約すれば、当初の事業プランと、いろいろな面で乖離してきている・・・
やってみて、予定通り進まない・・・・
いろいろな問題が噴出して、どうしたらいいのか・・・

という内容のものでした。

「だからこそ、事業プランを修正する。」

計画と現実の乖離をきちんと把握する。具体的に数字で表してみる。
人間だれしも、上手くいかないことには、目を背けたくなるものです。
現実をきちんと直視する。

ここからすべて始まります。
その過程の中で、全体観・大局を見ることができ、
何に重点な課題として取り組まないといけないのか?
ということがはっきりしてきます。

また、その過程において、「ここはこうしよう・・」という具体的な
アイデアも出てきます。

問題は、「計画通り行かない」ことではなくて、
「計画を修正しないこと」なのです。計画を修正しないということは
放置していると言われても仕方ありません。

新しいことに挑戦するということは、いろいろなトラブル、問題が出てきて当然のこと。
神様でない限り、全てを予見するのは難しい。
現実を認識し、その問題をどうクリアしてくか、をきちんと表現する手段が
計画の修正に他なりません。

某銀行主催で、拙書「『坂の上の雲』に学ぶ中小企業経営力」の
講演会が決まりました。

その打ち合わせの中で、支店長が、本書の計画の重要性あたりが
ポイントですね・・・とおっしゃていたことを思い出しました。
多分、今の状況の中、上手く行かないことはわかっている。
だから、今後どのように取り組むかを、計画として見せてくれ・・・
というメッセージではないかと推察しました。

新たなこと、はじめてやること、問題が出てきて当たり前。
だからこそ、現実を見据えて、今後どうするかをきちんと
計画を立てることが大切・・・