昨日、某公的機関主催の経営相談会に行ってきました。
ある事業を開始して、1年4ヶ月が経過しようとしていました。
当初の事業プランを見ると、きちんとした立派なものでした。
相談の内容は、生産品質の問題、生産体制の問題、販売のあり方、
次への設備投資と多岐にわたっていました。
要約すれば、当初の事業プランと、いろいろな面で乖離してきている・・・
やってみて、予定通り進まない・・・・
いろいろな問題が噴出して、どうしたらいいのか・・・
という内容のものでした。
「だからこそ、事業プランを修正する。」
計画と現実の乖離をきちんと把握する。具体的に数字で表してみる。
人間だれしも、上手くいかないことには、目を背けたくなるものです。
現実をきちんと直視する。
ここからすべて始まります。
その過程の中で、全体観・大局を見ることができ、
何に重点な課題として取り組まないといけないのか?
ということがはっきりしてきます。
また、その過程において、「ここはこうしよう・・」という具体的な
アイデアも出てきます。
問題は、「計画通り行かない」ことではなくて、
「計画を修正しないこと」なのです。計画を修正しないということは
放置していると言われても仕方ありません。
新しいことに挑戦するということは、いろいろなトラブル、問題が出てきて当然のこと。
神様でない限り、全てを予見するのは難しい。
現実を認識し、その問題をどうクリアしてくか、をきちんと表現する手段が
計画の修正に他なりません。
某銀行主催で、拙書「『坂の上の雲』に学ぶ中小企業経営力」の
講演会が決まりました。
その打ち合わせの中で、支店長が、本書の計画の重要性あたりが
ポイントですね・・・とおっしゃていたことを思い出しました。
多分、今の状況の中、上手く行かないことはわかっている。
だから、今後どのように取り組むかを、計画として見せてくれ・・・
というメッセージではないかと推察しました。
新たなこと、はじめてやること、問題が出てきて当たり前。
だからこそ、現実を見据えて、今後どうするかをきちんと
計画を立てることが大切・・・