2009年11月19日木曜日

事業仕分け

事業仕分け

国家予算の3兆円削減を目標に、新たな形を導入して取り組んでいる。

賛否両論が入り乱れている。

結果の削減金額、公開論議の手法について、いろいろな意見が評論されている。
ちょっと、ピンとがずれていない・・・・??

企業に置き換えれば、

①まずは、将来戦略をどのような方向にもっていくか?
 という軸を明確にすることによって、重点配分・削減配分部分を明らかにする

②それを受けて、各機能において、戦略にマッチした目的を明らかにする

③目的を具体化した目標を設定し

④その目標に向けた効率的な活動を実施する

というものである。

このフレームから考えたときに、

まずは、①の将来戦略は明確になっているの?という疑問がわく。
国家戦略局という部隊が設置されたが、その戦略は現在ワーキング中・・・
その意味では、重点配分等の概念は無いのではないか・・・

そして、そもそも目的・目標を明確に設定してやってきた事業だったのだろうか・・・

上記の①~③が極めて怪しい。
④の事業ありきで、効率性の視点だけでの仕分けの傾向があるように感じる。

戦略立案等のトップリーダーの役割が機能を放置して、
管理者の部門運営の効率化のレヴューを行っているようにしか見えない。

ただ、④の効率化だけでも、行政に一石を投じることができるならば、
少しは改善するのであろう。

しかしながら、企業経営で、この調子では、間違いなく、競合に負けていく。
国家運営の形・システムに改善の余地大いにあり。

というところだろう。