2010年3月23日火曜日

さらば・・・BMW

6年連れ添ったBMWと、ついにお別れの日を迎えました。




10万キロを超えたくらいから、エンジン回り、足回り、コントロール関係の故障が相次ぎ、修理代の見積もりが30万円以上になりそう・・・   そして今年7月に車検ということを考えると・・・・

ということで買い換えることにしました。




気に入っている車でした。できることなら、少しの修理ならば、都度修理しながら
ずっとのり続けたいと思っていましが以上の理由で手放さざるを得なくなりました。


コンサルティング会社時に、社員に「コンサルタント読本」というのを作って配布したことがありました。
その中の一説、


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昔、西洋人がアジアを訪問した。


ある王国は金ぴかで、輝かしいばかりに綺麗であった。


一方、日本は金ぴか系統は少ないものの、自然の樹木でできた建物を磨き上げていた。


それを見た西洋人は、日本には輝かしいもの(金ぴか系統)はないものの、
手入れが行き届いていて、極めて文化水準の高い国であろうと想像した。


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という内容のものです。


建物は立派だけど掃除もしていない散らかしっぱなしの企業と、
建物は古いながらも、手入れが行き届いている企業と


どちらがレベルが高いか???と教育していました。


それもあって、
古くてもいい,丁寧に物を大切にする。
ということを実践してきたつもりでしたが、
まだまだ未熟者で、私の文化水準は低いのかもしれません。


ナンバープレートが外された愛車と雨の中でお別れをしました。


Thank you ”BMW” and  good-bye.

2010年3月20日土曜日

連日の講演会  有難うございました

18日は広島の大手の飲食店の幹部社員の方々に、
そして19日は東は名古屋、西は福岡が集まられた会の経営者の方々に、
1時間半程度の講演会をさせていただきました。

メールでいただいたコメントを一部紹介させていただきます。
私に対してのメールですので、ちょっと割り引いて読んでください。

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・非常に分かりやすく、即実務に使えると好評でした。
 今回のように、スタッフの方々が熱心に取り組んだ講習会を
 初めてみたような気がします。

・あっという間に時間が経っていたとのことです。
 一字一句書き込んで、のめり込んでいたとのことでした。
 広島弁の講演もとてもよかったとのことでした。

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・自社の「~らしさ」を見出し、ブランドを確立していきます。

・(経営を)学べば学ぶほど、考えることも多く頭を抱えてしまいます。
 昨日お話は、それを打破する機会になりそうです。

・二つ印象に残っています。
 「足し算経営」これは結構胸に刺さりました。
 上位概念の戦略を考え抜いていないことに気づきました。
 もうひとつ、理念は本当に必要な時に忘れるということです。

・とてもわかりやすく、共感する内容でした。

・まずは社長が何よりも情熱を燃やしているか・・・非常に胸に突き刺さる教えで、
 これからの会社経営に多くの課題をいただきました。

・理論と歴史などのエビデンス、現場での経験を踏まえた内容で、大変分かりやすかった

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みなさん、こちらこそ貴重な時間有難うございました。

また、お会いできることを楽しみにしています。

2010年3月17日水曜日

おお~ドラッカー




NHKの「クローズアップ現代」で、
経営の巨人と言われたピーター・ドラッカーについて、
上田惇生さんと、糸井重里さんがコメンテーターとして出演していた。

上田さんは、ドラッカーの翻訳を多くなさってきた方。
糸井重里さんはご存知、有名なコピーライター。

ドラッカーファンの私は、頷きながら、非常に興味深く見させていただいた。

私のHPにも、ドラッカーの一説を掲載させてもらっている。




以前勤めていたコンサルティング会社で、毎月1冊経営書の中で全社員にプレゼント(?)していたことがあった。
その推薦書として数冊ドラッカーを選んだことを思い出した。


ドラッカーの本は、ちょっと読みにくい部分もあるが、
表層的側面でなく、経営の本質を示唆している部分が多くある。


ドラッカーの経営思想、体験してみてはいかがか・・・
是非お勧めします。

2010年3月9日火曜日

お雛様 マカロン

ある友人の話。

3月3日のお雛様。
孫にマカロン(御菓子)を送ろうとインターネットで検索した。
ホームページに掲載されている発送の締めでは、3月3日には間に合いそうもない。
お雛様のタイミングには間に合わねども、孫の好きなマカロンだから・・・とメッセジーを入力して
インターネットで購入した。

そしたら、その御菓子屋さんからメールが入ってきた。
「お雛様のお祝いのようでしたので、店舗と調整し、3月3日に間に合うように発送した」
という書かれてあった。

諦めていた3月3日を、お店の人の配慮により、間に合った・・・・

という内容。

勿論、購入した方は、大喜び。
3月3日には孫から電話があり、孫の喜ぶ声を聞けた・・・

インターネットという何だか無機的な機械。
このシステムを使えば、極めてシステマティックに処理できる。
しかしながら、そのシステムに、人間の機微を反映することが可能であることを
この事例は教えてくれたのではないだろうか。

ネットを活用してる会社には、殆どと言っていいほどネットの担当が存在する。
しかしながら、その担当は、システムが円滑に稼動していることを
すなわち、所定の機械的な処理が行われているか否かを
見守る担当になってはないだろうか???

システムの稼動を監視することもさることながら、
このマカロンの会社が行ったように
システムに人間の機微を反映することが

インターネットという機械に、人の思い・心をいかに乗せるかが・・・

本来の、ネット担当の仕事なのかもしれない。


そして、もう一つ、

もし、この会社が、お客様が求めているものが、
マカロンという「御菓子」(商品)と認識していたとしたならば、
「3月3日のお雛様に、間に合う、合わない」は、極論すれば関係ないことになるだろう。
きちんと御菓子を届けさえすればいいのだから。

しかしながらこの会社は、「御菓子の効用」に焦点を当てている。
すなわち、御菓子を贈って、
・遠く離れた孫を喜ばすという効用、
・お雛様を祝ってやるという効用等々。

売るほうは、往々にして、商品そのものに目がいく。
しかしながら購入する方は、その商品から得る効用にお金を払う。

この会社は、
顧客が本当に求めているものは

「商品ではなくて、商品の効用」

というところをきちんと認識できている。

セオドア・レビット博士の「マーケティングマイオピア」という
有名な論文も、昔の米国映画産業、鉄道産業を例にとって
お客様が求めているものについて示唆していた。

店員さんは、そこまで難しいことを考えていなかったかもしれない。

難しいことはどうでもいい

顧客の本当に求めている効用というものを
理解さえしていれば、感じさえしていれば・・・・

友人にどこの店? と聞いてみると
「ディスニーランド」の関連ショップだった。

ディスニーランドの、「人を喜ばせる」というDNAを
垣間見たような気がした。

2010年3月6日土曜日

「坂の上・・・中小企業経営力」講演会をしました。

1月20日に広島銀行様主催の講演会にお呼びいただいた旨
このホームページで報告しました。
その時は、広島の中心部の支店の合同で行われたのですが、

昨日も同様のテーマで、広島の南の地域の支店合同の講演会にお呼びいただきました。
皆さん熱心に聴いていただき、感謝しています。

ある運送会社の専務さんが、本屋で私の本の見つけ広島銀行の支店長に、
講演会に呼んだら・・・と薦めていただいたのがきっかけだったようです。

講演が終わっての会食で、その専務さんとお話しました。
司馬遼太郎の大ファンでした。
「菜の花の沖」という小説が一番好きとのこと・・・・
理由を聞いてみると、「北前船だから」

一瞬意味がわからなかったのですが、
「確かに、北前船は昔の運送屋さんですね。なるほど・・・、そういうことですか」
二人で盛り上がりました。

今回の講演会のために、いろいろとお骨折りいただいた広島銀行の皆さん、
有難うございました。心より感謝いたします。

2010年3月1日月曜日

「大切なことは目に見えない」

バンクーバーオリンピックも終了し、多くの選手のパフォーマンスに魅了された。

「大切なことは眼に見えない」という東芝(多分?)のCM、

そして、野中郁次郎さん著書「戦略の本質」のなかの

「事実は眼に見えるが、本質は眼に見えない」
戦略思考には、その背景にある真の意味やメカニズムを読む
洞察力が要請される

という言葉を思い出した。

眼に見える部分は分かりやすい。
論議もしやすい。

見える部分は、彼らの数分のパフォーマンス、順位!!
銀メダルをいくつ取った、何メートル跳んだ、何秒だった・・・

しかしながら、見えない部分は、彼らの4年間の訓練・努力。

彼らは、「眼に見える部分」のため、
想像を超えるような「眼に見えない部分」に努力する。

企業経営も同じ、
売上高、利益額、販売量は眼に見える。
しかしながら、必ずしもそれは事実であり、本質ではない。
それを、生み出すところの眼に見えないものに、本質がある。

その本質とは、
・戦略の方向なのかもしれない、
・戦略を遂行するためのシステムなのかもしれない
・システム間の有機的な結合なのかもしれない
・システムを運営する個々の能力なのかもしれない
・従業員の活性度なのかもしれない

事実は、眼に見え、騒々しく騒ぎ立てる、
本質は、目に見えず、沈黙をまもる。

それゆえ、「本質」は見失いがちになってしまうという性格をもっている。

昨日の日経にトヨタの米国公聴会のことが以下のように書かれてあった。

「会社の成長のスピードに人材育成が間に合わなかった面がある」とは
「世界一」に心を奪われた失敗の告白だろう。

とするならば、「眼に見えるもの」に囚われてしまったのかもしれない。