2009年7月22日水曜日

偉大なバッター:イチロー

偉大なバッター言えば、「イチロー」。
今年も大リーグのオールスターで、先頭バッターで第1打席にヒットを打った。
また、昨年のオールスターでは、初のランニングホームランも記憶に新しい。

年間最多安打を打った年の実績を見てみると・・・

   年度    試合数   打数   ヒット数  打率
   2004     161    704    262   0.372

という実績で、日米の注目を集めた。

普通「良い打者」と言われる2割8分の打者と、3割5分を打つリーディングヒッターを比べてみよう。


イチローが3割5分の年の実績は

   年度    試合数   打数  ヒット数   打率
   2007     161    678    238   0.351
だった。

2割8分の普通のいい打者であれば、イチローと同様の打数の場合
年間190本(678×0.28)のヒットを打つことになる。

イチローとヒットの差は、48本(238-190)。

試合数をこのヒット数で割ると、3.35試合/本

この3.35試合/本の意味が実は重要。

すなわち、2割8分の良い打者より、3.35試合に1本多くイチローは打っているだけなのである。
言い方を変えれば

2試合見ただけでは、イチローと2割8分の打者のヒット数は変わらない。
3試合見て、イチローの方が1本だけヒットが多い・・・

微妙な違いなのである。
この微妙な差のために、彼らは、ファンの想像の超えた努力をしている。

ビジネスのいろいろな場面でも同様のことが言える。
特に、人を相手にする確率論的な側面の営業などではピッタリはまる。
ある手法を用いたから100%受注ができる・・・ということなどは絶対にない。

この微妙な違い・差が重要であることを認識する必要がある。

来店客数で、100人と105人を感覚的に認識することが難しいように
この微妙な差というのは感覚では、なかなか認識できるものではない。
きちんと記録をとって、自ら客観的に把握するしかない。

そして、その数割・数分の改善のために、懸命な努力をすることが必要なのである。
ライバル会社との微妙な差・違いがその差別化を生む源泉となったりする。

イチローの華やかなレーザービームで感動するかたわら、
この数割、数分の微妙な違い・差への努力の必要性を、思うのである。