2021年10月2日土曜日

英語版 なんとなくわかってるつもりが・・・

英訳文章について監修者とのやりとりです。

監修者から
「『一気に○○する』ってあるけど、
 『一気にする』って言うのはどういうこと?」
と質問を受けました。

想像だにしなかった質問でした。
「『一気に○○する』というのは『一気に○○する』ってこと」
と回答したものの、そこには「わかってよ」「当然わかるよね」
という暗黙の了解を求めるものでした。

更に監修者から突っ込まれ、回答に詰まる私。

言語を変えると暗黙の了解が通じなくなる。
当たり前と言えば当たり前のことですが、
改めて気づかされた経験でした。

コンサルティングをしていても同様な場面があります。

同じ企業文化の中で暗黙に了解されている部分が多くあります。
しかしながら、異文化に接した時にその暗黙の了解は、
異文化の人には通じなくなります。
暗黙の了解を明確化する必要性に気づく、という場面です。
この場合は、私が監修者、異文化からの闖入者になり
質問していく立場になるのですが・・・

今回の監修者からの単語翻訳の問題提起を受けて、
関係しそうな章を再度調べました。
日本語だと暗黙の了解でいけそうな部分について
きっちり論理的に、そして明確に整理していきました。

大変な作業でしたが、より深い洞察・研究が深められた機会となりました。

非常に興味深い経験をしたのでした。