2009年5月31日日曜日

慶早戦・・・

東京六大学野球の慶早戦をテレビでやっていた。慶應が5対6で敗れしてしまった。

慶早戦は、1903年に始まった。なんと100年以上の歴史がある。
順位に関わらず、必ず慶早戦は東京六大学野球のリーグの最終カードで組まれる。
そして、先攻・後攻にかかわず、慶應は3塁側、早稲田は1塁側・・
いろいろな歴史があって、このように形で今も営々と続けられている。

昨日、ある方を昼食をした。なんと5時間も・・・
事業を開業して今年が丁度10年になるとのこと。
彼が事業を始めるとき、「10年続けなさい・・・」とアドバイスされたそうな。
確かに10年続けて1つの形になってきたとおっしゃる。

「1つのことを永く続ける」
常にいいことばかりではなかったであろう。時には、危機的な状況もあったであろう。
10年、100年という時間の経過の中で、継続して営なんでこられたということは、
時間の経過によって流されない何かを、
世に問い、そしてそれが社会に価値あるものとして受け入れられてきた証に他ならない。

経営者にとっては、常に先行き不透明の中で舵を取っていかねばならない。
常に、将来のことに思いをめぐらせねばならない。
時には、自社の数十年の歴史、中には100年近くを持った会社もあるだろう、
その歴史を振り返って、自社の世に問ってきた価値を考えてみることも、
将来を考えるヒントを与えてくれることもある。

いわば「温故知新」ってやつ。

そして変えてならないもの(不易)、変えるべきもの(流行)を考えてみてはいかがか・・・

2009年5月30日土曜日

西本願寺 御影堂

NHKの番組で京都の西本願寺の御影堂の修復工事特集していた。
親鸞聖人が開祖の浄土真宗の本山。母も何度かお参りしたと言ってたな・・・

昔の人の知恵はなんとすごいものか驚嘆しながら見た。

土壁の修復。
土に藁をこねて壁を作るというプロセス。
藁と土を混ぜてすぐに壁を作ると、ひびが入る。
その混ぜる工程を2年間何度も混ぜながら熟成させると藁の繊維が小さくなって、ひびが入らなくなる
という内容。

なるほど、いいものを作るのは時間がかかる・・・ってことなんだ。

「早く・スピーディ・コスト安で作る」ことで、今までいろいろな技術が開発されてきた。
どちらかというと、時間をかけてというのは少し前まで時代遅れの感があった。

しかし、物余りの時代、本物嗜好、差別化とい現在においては、むしろこの
「時間をかけて、少々コストがかかっても・・・」というのは、一番現代流なのかもしれない。
消費者は、少々のコストをかけても良い物が欲しいという時代になりつつあるのだから・・・

「安くて早くて」と「ちょっとお金がかかっても」という両方が受け入れられる時代になった。

この本願寺の御影堂の土壁にも、中小企業の商品開発のヒントがあった。

2009年5月29日金曜日

一筆の手紙

マンションに帰ってみたら、手紙が届いていた。

一昨日東京で会った方からの手紙。
現役は退かれているが、現役時代からビジネスマンとしての美学をもっておられ、
年に1~2度お会いする。

出版の話から始まり、硫黄島の栗林中将の大本営への打電した辞世の句の話になり、。
その原文を大本営が改変した・・・というところまできたのだが、
「どうしてもその辞世の句が思い出せない・・、年のせいかな・・・」
で話は終わった。




届いた手紙を開けてみると、その思い出せなかった句が書いてある。
わざわざ、その句を教えてくださった。(感激!!)



便箋も、切手もご本人らしさが感じられる。


以前にもこんなことがあった。


私が司馬遼太郎記念館に行ったことをお話しし、是非行かれてみては・・・と言ったことがある。
(実は、私が司馬遼太郎が好きになるきっかけをくださったのが、この方。「峠」を読んでみては・・・
と薦めてくださった。)
半年以上経って、葉書が・・・司馬遼太郎記念館に行かれた旨、そして短い感想がしたためてあった。


さりげない会話を気にとめてくださっていた・・・と驚いたことがあった。


電子メールが飛び交う中、一枚の絵葉書、一枚の手紙・・・
そして、本人同士しか知らないさりげない話をキイにした内容・・・


なんとハイ・センスなんだろうと、感じ入った。参りました。


栗林中将の大本営への電信の話から始まりましたが、
横須賀に行ったときに、かの有名な日本連合艦隊が、
バルチック艦隊と会戦前に大本営に打電した電文の本物のがありました。


例の「本日天気晴朗なれど、波高し」っていう内容のものです。

2009年5月28日木曜日

流石プロ!!

10月出版予定の本の件で、出版社の編集の方と初打ち合わせ!!
以前メールや電話では何度もコミュニケーションしていた。
いろいろな場面で「誠実」さを感じていた。

企業経営する中で、この「誠実」というのは、非常に大切なキイワードだと思っている。
前職で商品のモニターを行った、あるモニターが「誠実な会社」とネットにコメントして
くれた。最大の賛辞とすごく嬉しかった。

さて、打ち合わせ・・・・
素人ながら、ここは修正しないといけないだろうな・・・・と考えていた部分があった。
「修正しない方がいい」、私と全く意見が違う・・・・
なるほど、なるほど、分かりました。流石だね。納得!!

本つくりの知識と、経営の私の知識を現代風にいうとコラボレーションさせてという按配。
経営のコンサルティングも同じ、クライアントの持つ固有の業界・製造・販売知識と私の
経営知識のコラボ。

共通するのは、P7マネジメントコンサルティングの、7つのPの1つ「Partnership」という
絆・信頼関係が必要であること。誠実な対応。

6月10日まで納期の宿題をもらって帰りました


   
左が編集部の菊池さん、右が出版企画部の久米さん。


その後雨の中、横浜に移動。折角なので、横浜開港150年博に。ザ・マシーン(蜘蛛の機械)雨で本日中止。2時間ほど見学し羽田へ。 

2009年5月27日水曜日

Z(ズール)旗

念願の横須賀の戦艦三笠を見に行ってきました。

この旗何かわかりますか?



Z(ズール)旗といって、国際信号旗のことです。


イギリスのネルソン提督が、1805年のトラファルガー海戦の時、
「英国は各人がその義務を尽くすことを期待する」
という意味を込めてはじめて用い、


その後、1905年(明治38年)5月27日、日露戦争の日本海海戦において、
ロシアのバルチック艦隊を目前に
「皇国の興廃此の一戦に在り、各員一層奮励努力せよ」 (連合艦隊参謀・秋山真之の草案)
という意味を込め、日本連合艦隊旗艦「三笠」に掲げた旗です。


要するにこの旗、その後困難を打開したりする時に、掲げ最善を尽くすそう・・・という意味になっています。
現代風に置き換えると


The destinyof our company depends upon this action.
You are all expected to do your utmost


この旗詳細は、下記のHPを参照ください。初代カローラの開発とZ旗、日産フェアレディーZとZ旗、
早稲田の箱根駅伝とZ旗・・・面白いですよ。
http://www.z-flag.jp/main/information.html


私が腕組みして写っているのわかります?
連合艦隊司令長官の東郷平八郎が、会戦中指揮をとっていた場所で、その気分になっている写真です。
(お目を汚しました・・・)

実は、この日はちょうど海軍記念日(日本海海戦の初日)で、艦上で演奏や式典が行われていました。
軍艦マーチを、戦艦三笠の上で、生演奏で聴けるという幸運に恵まれました。
(パチンコ屋さんで、聞く軍艦マーチとちょっと訳が違う・・・、本物よ!!)

いろいろと説明をして下さるなるかで、
現場の感覚というのが大切なのを実感しました。
というのは、
「10キロに近づいたところから、ロシアは砲撃を開始しました・・・・」
「10キロとは、ぼや~と対岸(千葉の木更津)が見えますが、そのあたりからです」という説明。
えっ!! これじゃあ、相手が豆粒くらいの大きさしか見えない・・・
映画で見たりすると、敵の被害状況や、様子を見ながら戦っているように錯覚する。
本で、8キロくらで砲撃ね・・・・と頭では理解していた。
けれど、実際の感覚はまったく違う。

現場感覚の大切さを再認識させられました。



2009年5月26日火曜日

数字(データ)について

約半年振りで東京に。
エアラインの関連会社の社長、財産コンサルティングの事業部長と会う。

エアラインの関連会社の社長は、学生時代の同級生。
顧客のデータベースをきちんと整備した・・・という話。
実は昨日もある食品業の2代目社長と夜遅くまで、商品データを整理していた。



「自信が持てる!!」と二人の社長とも、同じ趣旨のことを言われる。


自ら戦略方針を提示する立場にあるものとしては、
その方針を周知し、理解させる際にまったく説得力が違う。
「俺(社長)がそう思う・・・」というだけの説明と、
きちんと数字的な根拠をもって説明するのでは、説得力が格段に違う。


「数字」というものは、不思議なものである。
忘れてならないのは「数字」は道具であるということである。
道具とは、その使い手によって、素晴らしい機能を発揮することもある。
その逆に、害を巻き散らすということもある。


数字・データを活用することと、数字に縛られることは違う。
数字を適切に使い、現状を理解したり、会社のベクトルと一致させたり
より人材の活性化につなげる企業もあれば、数字で身動きができなくなってしまう
企業もある。


数字とは、いわば客観的にものを見ていく最適の手段。
ただ、企業経営には、事業者の「思い」がいる。その「思い」は主観的なもの。


客観だけでは、単なる数字合わせの経営・・・面白くもなんともない。
主観だけでは、現実か浮き足立ってしまう。危なっかしい経営。


この主観と客観両面が大切。


大学時代の友人社長へ:「関連会社で経営手腕を振るって、本体の経営陣になるべく頑張れ!!」
2代目社長へ:「新しい事業の構築・発展に向けて頑張って!!」

2009年5月24日日曜日

素晴らしいミーティングでした

午前中、創業者から後継経営者(息子)へのバトンタッチのミーティング(儀式)を行った。
創業者の後継者へ送る挨拶、そしてそれを受ける後継者の挨拶、感動的であった。

いままで、お互いにご苦労なさってきた。事業に対して真剣であればあるほど、そして血がつながっていればいるほど、今まで何度バトルを繰りかされてきたことか・・・・
そのバトルを繰り返してこられたからこそ、本日のお二人の挨拶は素晴らしいものであった。

今まで、多くのバトンタッチを見てきた。各社の各様にいろいろなストリーがある。

社長(先代)に頭をたたかれ、そして顧客に説教され・・2代目は変わっていった。
そして創業精神が分かり始めた矢先、先代は病床に伏された。
後継者(息子)は、「何か書いてください・・」と言って病床の先代に色紙を渡そうとした。
先代は、「お前は、もう分かっとる、色紙には書かん・・」と言って色紙には何も書かなかった。
その数日後、先代は天国に召された。
葬儀の時にこの色紙の話を聞いた。涙が止まらなかった。
先代は、一番大切なものが息子にバトンタッチできたことを確認して、逝かれた・・・・

忘れられないバトンタッチだった。
その会社は、その後、当時の数倍の規模に成長した。

先代の気持ちも、後継者の気持ちも理解できる。
二人が真剣に事業を考えていればいるほど、バトルは激しい。

後継者には、親父がうるさく言う本質を理解して欲しい。
表面的な方針・手法の食い違いに腹を立てたりするのではなく、
「何を大切にしろ・・・」と教えてくれているのか?
「どんな価値基準考えているのか?」と考えてみて欲しい。

そして、引継ぎを行おうとされている方には、理解していただきたいことがある。
事業環境は日々変化する。技術・手法というものは賞味期限がある。
そして、運営形態も変えていかなければ、環境適合しなくなってしまう。
「引き継ぐ最も大切なものは何か?」「最も引き継いでもらいたいものは何か?」
を考えてみていただきたい。霧が晴れるかもしれない。
そして、ひょっとしたら、あなたの最も引き継いで欲しいものが、すでに引き継がれているかもしれない。

今日のバトンタッチも、私の記憶に忘れられないものとして記録されるだろう。

2009年5月23日土曜日

明治の人

来週東京出張、そのついでに横須賀の戦艦三笠記念館に寄ろうとおもい、HPで下調べしていた。
そのHPの中に、エピソードというサイトに、「日露戦争における武士道」というコラムがあった。
http://www.kinenkan-mikasa.or.jp/epi/matsuyama.html
敵に対しても、敬意をもって対応したという愛媛の松山での話し。
感動した。

私の生まれ故郷の島根県江津市でも、日本海海戦で敗戦したバルチック艦隊イルティッシュ号の兵士に
厚く接したという美談がある。
http://www6.kaiho.mlit.go.jp/hamada/03_service_page/kaisen.html

明治人の「人間に対する愛」を感じた。日本人が引き継ぐべき大切なメンタリティーじゃないかな~

企業経営でも、何か相通ずるものがある。
構造改革の急先鋒であった中谷巌さんの懺悔の書「資本主義はなぜ自壊したのか」で、
大切なもの忘れてる・・・とあったけど・・・・・

2009年5月22日金曜日

後回しは、自滅的な選択・・・・

本日の日経新聞の「やさしい経済学」というところで、
後回し傾向の強い人と、弱い人の行動特性の分析がありました。
結論的には、後回し傾向の強い人はNGという内容です。

             負債保有  肥満者  喫煙習慣 ギャンブル習慣 飲酒習慣
後回し傾向が強い    30.3     30.5    34.9     21.7       19.2
後回し傾向が弱い    24.1     22.9    24.6     15.5       10.6

上記のデータや、消費者金融の利用状況によってもそれが、裏付けられるという内容の記事です。

この分析共感できる。

できる人は、今すぐ実行するし、処理が早い
今一の人は、「後でね・・・」という人はずるずる・・・

という傾向があると、今までの自分の経験と一致します。

後回しでなく、すぐ着手ね。P7マネジメントコンサルティングの行動指針(Behavior Code)にも入れている。
この行動指針が大切だということを、日経新聞が証明してくれたんだね。有難う日経新聞さん。

何しろ実践、実践。

今日は私の第2オフィス(?)で、社長の参謀として、今後の会社の取り組むべき優先順位について
論議しました。第2オフィスからの風景写真です。





「落ち着いたいい環境ですね・・・、またここでミーティングしましょう」って社長。

2009年5月21日木曜日

○○さん、ええ感じよ!

気になって電話をかけてみた。
相手は、企業イノベーションのコンサルティングをしている企業の社員。

その社員は、新たな営業パターンの提案書を作成し、顧客にプレゼンテーションする前に
概略を先方のキイマンに、事前にその内容を話した。

「反応どうだった?」

「微修正はありますが、提案内容ご満足いただけたみたいです。
 しっかりした内容・・・と言っていただきました」

就業時間終了後、新しい営業パターンについて何度か勉強会を実施してきた。
そして今回が、実践の第1号。一昨日、その提案書のチェックをした。
それから修正し夜11時頃まで必死で提案書を彼は修正してた。

彼の努力が報われそう・・・・もう少しだ頑張れ・・・

人間誰しも、新しいことにチャレンジする時、
なかなか今までの自分の殻を破るのに時間がかかる。

そして、そのチャレンジは、当然本人は未経験ゆえ、成功するかどうかは本人は分からない。
そこで必要なのは、「チャレンジに成功したい」という強い思いしかない。

「ええ、感じで進んでいるよ・・」
第1号の成功を祈っている。

そしてその成功の輪が、少しづつ皆に広がり、そして会社が変わるんだから・・・。

P.S. 新しくこのコラムを設定したこともあり、本人の珍しさも手伝って、2日続けて記入しています。
くれぐれも、このDiaryは不定期ですから・・・

2009年5月20日水曜日

Diaryの記入開始

10年日記というのを書き始めて、6年目になります。
5月20日で1ページが設けられていて、昨年は、2年前は、そして3年前は何をしていたか・・
というのが一目でわかるところに面白みがあります。



3日坊主の自分が、よくもここまで続けられたな~というのが実感。
小さい頃から、「3日坊主」といわれ続けてきました。
「3日坊主」を素直に認め、
ならば、


「3日坊主」で止まったら、また同じテーマで「3日坊主」を頻繁に繰り返せばいい。


と開き直り、なんやかんやで6年目いう、私には偉業を達成しつつあります。


もっと種明かしをすれば、この10年日記というのは、1日が3行なので、簡単にかけます。
つまり、忘れていても、2~3日前のことなら手帳を見ながら思い出せながら記入できるというのもミソです。


このDiaryもこの調子で、3日坊主で始めます。