2009年5月30日土曜日

西本願寺 御影堂

NHKの番組で京都の西本願寺の御影堂の修復工事特集していた。
親鸞聖人が開祖の浄土真宗の本山。母も何度かお参りしたと言ってたな・・・

昔の人の知恵はなんとすごいものか驚嘆しながら見た。

土壁の修復。
土に藁をこねて壁を作るというプロセス。
藁と土を混ぜてすぐに壁を作ると、ひびが入る。
その混ぜる工程を2年間何度も混ぜながら熟成させると藁の繊維が小さくなって、ひびが入らなくなる
という内容。

なるほど、いいものを作るのは時間がかかる・・・ってことなんだ。

「早く・スピーディ・コスト安で作る」ことで、今までいろいろな技術が開発されてきた。
どちらかというと、時間をかけてというのは少し前まで時代遅れの感があった。

しかし、物余りの時代、本物嗜好、差別化とい現在においては、むしろこの
「時間をかけて、少々コストがかかっても・・・」というのは、一番現代流なのかもしれない。
消費者は、少々のコストをかけても良い物が欲しいという時代になりつつあるのだから・・・

「安くて早くて」と「ちょっとお金がかかっても」という両方が受け入れられる時代になった。

この本願寺の御影堂の土壁にも、中小企業の商品開発のヒントがあった。