2009年5月29日金曜日

一筆の手紙

マンションに帰ってみたら、手紙が届いていた。

一昨日東京で会った方からの手紙。
現役は退かれているが、現役時代からビジネスマンとしての美学をもっておられ、
年に1~2度お会いする。

出版の話から始まり、硫黄島の栗林中将の大本営への打電した辞世の句の話になり、。
その原文を大本営が改変した・・・というところまできたのだが、
「どうしてもその辞世の句が思い出せない・・、年のせいかな・・・」
で話は終わった。




届いた手紙を開けてみると、その思い出せなかった句が書いてある。
わざわざ、その句を教えてくださった。(感激!!)



便箋も、切手もご本人らしさが感じられる。


以前にもこんなことがあった。


私が司馬遼太郎記念館に行ったことをお話しし、是非行かれてみては・・・と言ったことがある。
(実は、私が司馬遼太郎が好きになるきっかけをくださったのが、この方。「峠」を読んでみては・・・
と薦めてくださった。)
半年以上経って、葉書が・・・司馬遼太郎記念館に行かれた旨、そして短い感想がしたためてあった。


さりげない会話を気にとめてくださっていた・・・と驚いたことがあった。


電子メールが飛び交う中、一枚の絵葉書、一枚の手紙・・・
そして、本人同士しか知らないさりげない話をキイにした内容・・・


なんとハイ・センスなんだろうと、感じ入った。参りました。


栗林中将の大本営への電信の話から始まりましたが、
横須賀に行ったときに、かの有名な日本連合艦隊が、
バルチック艦隊と会戦前に大本営に打電した電文の本物のがありました。


例の「本日天気晴朗なれど、波高し」っていう内容のものです。