2009年6月26日金曜日

延命 OR 復活?

本日、クライアントの月例全体会議にオブザーバーとして出席した。
専務の月例報告。そして社長の話。
厳しい現状をそのまま伝え、そして明確な方針をきちんと伝えられた。

私は、この100年に一度といわれる不況を

いままで、問題と感じながらもなんとかなった自社の根本的な問題
をあからさまに浮かび上がらせ、その解決を待ったなしで迫っている。

というメッセージであると理解している。

社長の話は、まさにその根本的な問題の解決に取り組んでいくというもの。
そのために、適切な人員の配置の見直し、そして人材の採用も行った。
あとはやるだけ・・・という内容。

多くの会社で、利益が上がらないから・・・という理由で、人件費の削減を
図ろうとしている。上記の、この不景気のメッセージの意味をきちんと
認識しているのであろうか? 根本的な問題にメスを入れるのではなく、
コスト削減という延命治療を、行っているのに過ぎないのではないだろうか?

クライアントの会社は、この世の一般的な傾向に逆行しているのかもしれない。
しかしながら、この不況の語りかけているものを十分に理解してくださっている。
世の延命治療ではなく、根本的な部分を解決しようとされている。

単な人件費削減という延命治療は、経営者としてのリスクをテイクしていない。
この根本的な部分に、リスクをテイクして着手することこそ、今経営者として
なすべきことなのではなのいか・・・・・

最後に、私からひとこと、ということで、

「『どうなる』とは、おとこの思案ではない。婦女子のいうことだ。
おとこは、『どうする』ということ以外に思案はない」

という、「燃えよ剣」の土方歳三のフレーズを借りて、
「できるかどうか」ではなく「やる」という姿勢で取り組むことを全社員の皆さんに
お願いして終わった。

(*:ミーティングでは白洲次郎と言いましたが、土方でした。
   ただ、同様の趣旨のことを白洲次郎も言っておりますので、お許しください。
   間違いがあったことを訂正しておきます)

中身のあるミーティングであった。

終了後、15分程度、社長に財務面での構造的な問題の原因と、対策を
アドバイスした。すっきりしたみたい。