本日、クライアントの月例全体会議にオブザーバーとして出席した。
専務の月例報告。そして社長の話。
厳しい現状をそのまま伝え、そして明確な方針をきちんと伝えられた。
私は、この100年に一度といわれる不況を
いままで、問題と感じながらもなんとかなった自社の根本的な問題
をあからさまに浮かび上がらせ、その解決を待ったなしで迫っている。
というメッセージであると理解している。
社長の話は、まさにその根本的な問題の解決に取り組んでいくというもの。
そのために、適切な人員の配置の見直し、そして人材の採用も行った。
あとはやるだけ・・・という内容。
多くの会社で、利益が上がらないから・・・という理由で、人件費の削減を
図ろうとしている。上記の、この不景気のメッセージの意味をきちんと
認識しているのであろうか? 根本的な問題にメスを入れるのではなく、
コスト削減という延命治療を、行っているのに過ぎないのではないだろうか?
クライアントの会社は、この世の一般的な傾向に逆行しているのかもしれない。
しかしながら、この不況の語りかけているものを十分に理解してくださっている。
世の延命治療ではなく、根本的な部分を解決しようとされている。
単な人件費削減という延命治療は、経営者としてのリスクをテイクしていない。
この根本的な部分に、リスクをテイクして着手することこそ、今経営者として
なすべきことなのではなのいか・・・・・
最後に、私からひとこと、ということで、
「『どうなる』とは、おとこの思案ではない。婦女子のいうことだ。
おとこは、『どうする』ということ以外に思案はない」
という、「燃えよ剣」の土方歳三のフレーズを借りて、
「できるかどうか」ではなく「やる」という姿勢で取り組むことを全社員の皆さんに
お願いして終わった。
(*:ミーティングでは白洲次郎と言いましたが、土方でした。
ただ、同様の趣旨のことを白洲次郎も言っておりますので、お許しください。
間違いがあったことを訂正しておきます)
中身のあるミーティングであった。
終了後、15分程度、社長に財務面での構造的な問題の原因と、対策を
アドバイスした。すっきりしたみたい。