2023年12月30日土曜日

無事 COMLETED!!

今年もブログの掲載、年間50本をクリアーしました。

過去の出稿管理表を確認してみると2012年から始めていたのでした。


そして本年からは、
日々の業務を管理するタスクノートの上部に、
今月の出稿予定を書きだし、遅れないようにしました。

この管理スタイル、私には合っているようです。
また、来年もこの方式を継続していきます。

2023年12月29日金曜日

「業績が上向きええ感じです。が・・・・」

某社の経営会議での終わりに、
総括するコメントを求められました。

「業績は上向き状態でええ感じです。
 が、業績が上向くと同時に潜在リスクが拡大している。」

とお話しさせてもらいました。

その意図するところは以下の通りです。

**************************

業績とは、財務的な売上や利益等の指標から認識されるもの。
その意味で、お金関係では「ええ感じ」。
財務的な側面に限定して問題なし。

業績好調は、
必ずしも「全ての領域について問題なしではない
ことを認識することが必要。

業績好調という言葉に踊らされ、
気の緩みが生じ手抜きになることもある。

また拡大すればするほど、
生産トラブル、品質不良、雑な営業等が
発生する可能性も増えてくる。

**************************

というものでした。

あえて、反KY(空気を読まない)、「水を差す」
コメントをするのも私の役目なのかもしれません。

2023年12月25日月曜日

なぜエベレストに登る??

先日NHKでエベレスト登頂の番組がありました。

イギリスの登山家のジョージ・マロリー(1924年6月の登頂時に遭難)が
記者に「なぜエベレストに登るのか」と問われ、
「そこにエベレストがあるから(Because it's there.)」
と答えた、有名な逸話も紹介されていました。

その数日後、
「『ビジョン(大きな目標)を達成したらどうなるのか?』
 と社員から聞かれることがある」
と、某社長との雑談時にうかがいました。

「大変なことを、何故するのか?」という、
記者の疑問と社員の素朴な質問が重なりました。

登頂・達成すれば、
社会的な評価や経済的な報酬を得られるでしょう。
また、本人でしか味わえない、
見たことのない景色や、
やり遂げたという達成感も得られるでしょう。

しかしながら、これらは一過性のものです。

最高峰のエベレストへの挑戦は、
いろいろな課題を克服し人類の遺産として
蓄積していった歴史でした。

チャレンジする過程では、多くを得ることができます。
新たな技術、ノウハウ、基礎体力の向上、そして組織運営等・・
一時では終わらない、蓄積されていくもの、
レガシーを得ることができます。

それらは、組織を確実に進歩させ、
1段も2段も高いレベルに昇華させるものです。

そして成就はレジェンドとして語られ、
自信と勇気をあたえるものとなっていくのです。

2023年12月7日木曜日

「身分の固定制度によって・・、技術の固定によって・・」 メルマガ第170号

 本日メールマガジンを配信しました。

いよいよ、NHK大河ドラマ「どうした家康」も
残り2回の放映を残すだけ、大詰めです。

今回も家康の最後の戦となる、
大坂の陣を描いた司馬氏の小説「城塞」からご紹介しています。

◇◆◇◆◆◆◆◆◇◆ < 珠玉の言葉 > ◆◆◆◆◆◇◆◇◆◇◆

身分の固定制度によって政治体制を安定させ、
技術の固定によって世の中の土台をゆさぶる経済力の力を封じ、
さらには徳川家をおびやかす軍事勢力の出現の可能性を封じた。

     城塞(下)火砲

◆◆◆◆◆◇◆・◆◆◆◆◆◇◆・◆◆◆◆◆◇◆・◆◆◆◆◆◇◆

是非、ご一読を!!

2023年11月27日月曜日

エディオンスタジアム ラストゲーム

広島の新サッカースタジアムが間もなく完成します。
サンフレッチェが1993~2023の30年間、
ホームグランドとして使ってきたエディオンスタジアムとのお別れです。
ということで、先週末、対ガンバ大阪(第33節)を観戦してきました。


入場時には記念チケットが配られ、

29,097人の大観衆で埋め尽くされ

開始前のバックスタンドは、綺麗な人文字もつくられました。

ハーフタイムでは、音楽・ダンス そして時々吹き上がった炎、
寒空にはその熱が温かく伝わってきました。

試合結果は、3-0で勝ち、サンフレッチェは有終の美を飾ったのでした。

終了後は、30年の歴史の総集編のビデオ、
そして花火と盛大なイベントで幕を閉じました。


2023年11月18日土曜日

忘年会でUSJデビュー

数か月前の幹部会議で、
「今年の忘年会の企画は20歳代のメンバーに任せよう」
ということで、昨日実施された忘年会。

「USJで忘年会をやります」
と案内された時は、正直驚きました。

起床4時半、6時広島駅集合、22時半広島着という
ハードなスケジュールではありましたが、
USJデビューも果たせ、
また UNIVASL PARTY THE SHOWTIMEも
楽しませていただきました。



6時の集合時間に遅れる人も一人いない。
20代のメンバーが、オジサン連中をキチンと仕切り、
また配慮もゆきとどいたものでした。
統制がキチンと取れた組織であることを再確認させられました



USJでは歩きまわり、通常の5倍くらい歩き少々筋肉痛です。


もらったセサミストリートの帽子、
「カワイイですね・・・」と数度声もかけられました。


この度は、お世話になりありがとうございました。



2023年11月15日水曜日

「物事を利害で考えていこうという頭のはたらきは、・・」メルマガ第169号

 本日メールマガジンを配信しました。

NHK大河ドラマ「どうする家康」、先週の放映、関ケ原でした。
いよいよ大詰めになってきました。

今回は家康の最期の戦となる、
大坂の陣を描いた小説「城塞」からご紹介しています。

◇◆◇◆◆◆◆◆◇◆ < 珠玉の言葉 > ◆◆◆◆◆◇◆◇◆◇◆
    
 物事を利害で考えていこうという頭のはたらきは、
 じつに複雑な思慮や分析力を必要とするが、
 正邪のほうは判断も簡単で済み、
  しかもそれがことばであらわされるとき、
 短剣のようなするどさで相手に訴える。

     城塞(上)風雨

◆◆◆◆◆◇◆・◆◆◆◆◆◇◆・◆◆◆◆◆◇◆・◆◆◆◆◆◇◆

是非、ご一読を!!

2023年10月28日土曜日

「次のビジョンは?」

「大きな目標を達成した後、虚無な状態に陥る」
ということがあります。

例えば、
オリンピックの選手が金メダルを取った後に
「燃え尽き症候群」になったり、
厳しい大学受験勉強を経て入学し、
GW前後に「5月病」になったりするように。

組織も同じ症状が起こることがあります。

次の目標を見失ったためです。

大きな目標・ビジョンの実現・達成自体、
大変なことです。
しかしながら、実現後に「次は・・・」と、
常に目標を掲げ続けている状態にしておくことが必要です。

「次のビジョンは?」
と、先日ある経営者にアドバイスしたのでした。

2023年10月22日日曜日

リーダーは「EXCUSE(言い訳)」ではなく「EXCUTE(実行)」!!

「部下には指示をだしています。」

仕事の進捗の遅れに対する部門長のコメント。
自分はできることはやっているものの、
指示通りやらない部下に問題がるというものでした。

確かに、能力の高い部下とは言えず、
指示通りに進まないという状態は理解はできます。

だからといって「仕方ない」では済むものではありません。
責任者の発言としては甚だ問題です。

例えば、トップが銀行に融資の相談で
「社内に指示を出していますが、
 思うように動いてくれなくて、だから資金が必要になって・・・」
と話す場面を想像してみてください。

「それは大変ですね。融資しましょう」
というのヤバイ金融機関くらいでしょう。
まともなところではありえません。
金融機関が認識するのは、社員のレベルが低ことよりも、
むしろ経営者に経営能力の問題があることです。

必要なのは改善計画(資金需要が明確にされた)です。
その策に、実現可能性あり、と認められた場合に
融資が行われるのがノーマルな形です。

この部門長が責任を負っているのは、
その仕事を完了することです。

指示を出している、いない。
部下がやる、やらない。
言い訳にもならないどうでもいいことです。
責任を回避しているようにか映りません。

重要なのは進捗の遅れをどう挽回するか、
そしてリソース(資源)が不足するなら、
その不足の程度を明確にし支援を要請し、
責任を全うしてくことです。

リーダーは
「EXCUSE」(言い訳)ではなく
「EXCUTE」(実行)です。

2023年10月9日月曜日

[用心深すぎる退嬰方式というのは・・・」メルマガ第168号

 本日メールマガジンを配信しました。

今回も、前回に引き続き小説「関ケ原」からご紹介しています。

◇◆◇◆◆◆◆◆◇◆
< 珠玉の言葉 > ◆◆◆◆◆◇◆◇◆◇◆
    
 戦さがばくちである以上、
   用心深すぎる退嬰方式というのはいつの場合でも通用しない

     覇王の家(中)飛報

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是非、ご一読を!!

2023年9月27日水曜日

「世間は、欲望と自己保存の本能で動いている」メルマガ第167号

本日メールマガジンを配信しました。

今回は徳川家康と石田三成との天下分け目の戦を描いた
小説「関ケ原」からご紹介しています。

◇◆◇◆◆◆◆◆◇◆ < 珠玉の言葉 > ◆◆◆◆◆◇◆◇◆◇◆
    
  世間は、欲望と自己保存の本能で動いている

     関ケ原(中)飛報

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是非、ご一読を!!

2023年9月18日月曜日

今野敏さんの「任侠シリーズ」

構成員6人の小さな阿岐本組というヤクザが
経営を立て直すという小説

出版社・学校・病院・映画館・銭湯と
5シリーズがあります。

ヤクザの親分が経営を任され、
代貸(No.2)が、親分の無茶ぶりにきりきり舞いしつつ、
4人の子分がそれぞれの特技を活かし、
再建させていくというストーリーです。


傾いた会社の経営者・社員と
マットウな方針のもとに進めていくヤクザの親分とのやりとり、
どちらがカタギで、どちらがヤクザなのかわからなくなる場面も・・

敬遠されそうな「任侠」というタイトルですが、
中小企業の経営の参考になる部分もあります。
小難しい経営理論や手法なしの
面白いストーリー仕立の小説です。

是非、お時間のある時に読んでみては・・

2023年8月28日月曜日

「県大会の準々決勝で勝った」ってところ・・

 先ほど、某社社長から電話があり、
「予想以上に業績が出てそう・・」との速報でした。

アンチテーゼを掲げ会社の根本的なテーマに、
真正面から全社挙げて取り組んでいる改革。
小粒であったり、おぼろげながら散見しつつある成果が、
業績という形でより明確に現れてきたようだ・・・と。

変革の成功を信じるものの、
不安になることも、
くじけそうになことも、
焦燥感にかられることも、
その都度に、自ら成功を信じこませ、落ち着かせ、奮い立たせてきた社長。

その姿を見続け応援してきた私には、
社長の心情を手にとるように想像できました。

そして、
「予想以上の業績もうれしいが、
 自分たちが信じたことが間違っていなかった
 と感じれるのがうれしい。自信が持てる」と。


「それ、まさに慶応義塾高校野球部ですね。
 自分たちの信じたことを証明していくって。」
 
「改革もまだまだ、始まったばかり。
 今回の業績は、県大会の準々決勝で勝ったというレベルですかね。
 ホントに変革して優勝したら、業績そんなものではありませんよ。
 大変ですが引き続き頑張ってください。」

改革1STステージの完成にむけて弾みがつく
元気のでる電話でした。

ChatGPTで、99%時間削減

社長の直観・感性ででてきた会社のマスコットアニマル。 
「なぜその動物?」という問いには、”No Reason”

その動物に至った経緯、すなわち直観・感性を分解した
論理的な説明をつくる必要があります。
言い方を変えると、理由の後付けをしなければなりません。

その動物の特徴、そして一般的にもたれているイメージ等を拾い出し、
そしてその会社の属する業界の特徴と掛け算しながら案を作ってみるか・・

2~3時間以上はかかるだろうな、
半日くらいもかかるかもしれない・・・と思っていました。

その前に、「Chat GPT」で試してみました。
「その動物がその会社のマスコットアニマルとして
            ふさわしい理由を考えてみて」と。

5秒もかからないうちに答えてくれました。

その内容も検討のたたき台としては申し分ないレベルでした。

私がやったら最低2時間くらい、それがChat GPTだと5秒

5秒÷(2時間×60分×60秒)=5÷7200秒=0.67%
99%以上の時間短縮。

GPT君のたたき台案を社長に見せると、
「ピッタリじゃね~」
と感心されていました。

Chat GPT おそるべし。

2023年8月24日木曜日

塾高:優勝おめでとう!!


高校野球、2連覇をかけた仙台育英に8-2で、
107年ぶりで慶応義塾高校が優勝しました。

おめでとう慶応義塾高校!!

試合中、真剣勝負ながらも垣間見れる笑顔。
終了後の仙台育英選手の振る舞い、監督のコメント。

リスペクトしながらも競いあう、
「良きライバル」の姿を見せてもらいました。
清々しさを感じました。

そして、(髪型よりも)彼らの姿勢・取り組みに
高校野球らしさを感じたのでした。

ありがとう仙台育英高校!!

2023年8月22日火曜日

野球を観る? 精神を感じる?

慶応義塾高校と北陸高校との試合終了後、
大学時代の友人仲間とのラインで

「『髪の毛を切ってから、出直してこい』というヤジも・・」
という記事があった、との投稿がありました。

小学校時代野球少年の私は、坊主頭になるのが嫌で
中学は卓球部に入部したという経緯もあり、
その記事そして監督の著書

「Thinking Baseball 
 慶応義塾高校野球部が目指す”野球を通じて引き出す価値」

も読んでみました。

高校野球だけでなく中小企業の経営にも、
参考になるところが随所にありました。

高校野球とは何なのか?を真剣に考え、
既存の高校野球にアンチテーゼを掲げ、
その解決を実践をしようとしている。
という内容でした。

「大人の考える高校生らしい高校野球」にはめ込んでいないか??
大人のための高校野球ではなく、
「高校生のための高校野球」にすべきでは?

と従来の価値観に対して問題提起し、
その解決の方向性として監督が考えた「Thinking Baseball 」、
が記されていました。

監督の指示通りに動く・動ける選手ではなく、
自分の役割とは何か、ベストな行動とは、
そのための技術をどう身につけるか等を
自ら考え行動のできる選手をつくること。
それが「Thinking Baseball 」のようです。

慶応義塾の基本の「独立自尊」の精神
(自社の尊厳を守り、何事も自分判断・責任のもとに行う)
を高校野球を通して養おうとし、

「実学の精神」
(実証的に真理を解明し問題を解決していく科学的な姿勢)
で、森林監督流の高校野球を検証・証明しようと
している実験場が甲子園。

と私には映りました。

*括弧()内は、慶応義塾HPより引用

試合に「勝った、負けた」、「甲子園で母校の校歌や応援歌が聞けた」
と野球を観るだけでなく、
大応援団に見る「社中協力」の精神も含め、
慶応義塾の精神を感じながら、明日の決勝戦、
エールを送ろうと思っています。

2023年8月16日水曜日

久しぶりのビックアーチ

「サッカー見に行かない? 年間指定のチケットあるから・・」
と某社社長からお声をかけていただきました。

「よろしければ最終戦のを・・」

帰ってチケットの日程を見ると8月13日。
「最終戦こんなに早いの?」
HPで確認すると、前半の最終戦のチケットでした。

後ほど聞いてみると
ホント(後半戦)の最終戦のチケットは
まだ送られてきていなかったようです。



ということで、数年ぶりにサンフレッチェの試合を観戦に行きました。

試合の15分前に家をでて会場に着くと、
満席かと思うくらい一杯。


後ほど、発表される公式入場者数は21,108人。

今日の試合は、「Peace Match」と銘打たれ、
広島市長の挨拶、両チームの選手の平和宣言の後、
試合開始。


相手は浦和レッズ。
サンフレッチェのホームにかかわらず、
浦和レッズのサポーターの応援の声の方が
大きく響いている。


よ~く見てみると、飛び跳ねて(熱狂的に)応援している
サポーターの数がレッズの方が格段に多い。

前半に先取されたものの、
後半取り返して2-1でサンフレッチェが勝利した試合でした。

2023年8月12日土曜日

「ほとんど一杯」とは99.27%のこと?

現在使用中のノートブックPC、
最近頻繁に「ディスクがほとんど一杯です」
と画面の右上に表示され、ちょっと調子が悪い状態。

「Thinkpad派」から「Mac派」に宗派替えしたのが2011年8月。
スティーブジョブズのスタンフォード大学の卒業式での
講演「Stay hungry, stay foolish」をYouTubeで見て、
感動したことからでした。

そして現在のMacbookAirを購入したのが2016年9月。
7年も使っていれば「そろそろ買い替えの時期」と、
新しいPCにすることにしました。

「ディスクがほとんど一杯です」と表示されるアラート、
具体的にどの程度のものなのか、と確認してみました。

記憶容量を指す「GB」、「MB」、一体何桁違うの?
と、その桁の違いから調べていくと・・・・

1GB=1,024MB

現行のPCの記憶容量は121.12GBで124,026.88MB。
残りの使用可能が895.1だから、 

895.1÷124,026.88=0.007216・・

「えっ? 0.72%?1%も残っていない・・」
「『ほとんど一杯』というのは、99.27%のこと?」

まあよくここまで酷使してきたものだと驚きながらも、
最近調子が悪るかったことにも納得したのでした。

数字にして確認することで、
その危機状態をリアルに感じれることが再認識できたのでした。

ちなみに、新PCは512GBで現行の4.23倍のものにしました。

2023年8月7日月曜日

「自己を一種放下したかたちで下界を見、判断し、動いてきた」メルマガ第166号

本日メールマガジンを配信しました。 

今回も前回に引き続き徳川家康を描いた「覇王の家」からご紹介しています。

◇◆◇◆◆◆◆◆◇◆ < 珠玉の言葉 > ◆◆◆◆◆◇◆◇◆◇◆    

  自己を一種放下したかたちで下界を見、判断し、動いてきた

     覇王の家(下)その最期

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是非、ご一読を!!

2023年8月6日日曜日

同じ失敗を繰り返すな!!

先日、A部門で顧客クレームが発生しました。
その顧客に提出した対策書の内容について確認した時のことです。

A部門の部門長へ「対策はキチンとやってる?」と確認したところ、
「はい!」と元気のいい回答。

さらに
「手順書には、その対策を反映して修正した?」
「その修正したことを、部内全員にキチンと共有した?」
「その実施が確実にされていることを確認した?」
と続けて質問していくと、無言の回答。

次に、B部門の部門長へ
「発生したのはA部門だけど、
 同じ状況にあるB部門でも今回の対策は実行している?」
と聞いてみると、「えっ?」という反応。
彼にとっては意表を突いた質問という感じでした。

発生したクレームの対策を内容を
A部門の関係者に口頭で伝えたという程度で
終わっている状態です。

これでは、
B部門でも同様な問題が発生してもおかしくありません。
また、時が経過してA部門のメンバーが替わった時には、
A部門でもまた同じことを繰り返してしまう可能性があります。

組織としては、何ら学習していないことになります。

失敗して痛い思いや辛い思いをした当の本人は、
キチンと学習して同じことを繰り返すことはないでしょう。

しかしながら、

(個人の学習能力合計  組織の学習能力)

です。

学習能力のある人が集まって組織になっても、
必ずしも「組織としての学習能力」が備わっている
とは言えません。

そのためには「組織としての学習能力を高める」
ことを意識的に行うことが必要です。

1)失敗の対策の横展開をきちんと行う。
2)その対策が引き継がれるよう形式知(書面等)化する
3)それが確実に実行されるよう定期的にその手順等を喚起する

ことです。

顧客クレームを、その場しのぎで終わらせるのか?
そこから成長のための財産を見つけ、進歩していくのか?

上記の部分の徹底如何です。

2023年7月14日金曜日

「どんな愚論でも辛抱つよく聴いた」メルマガ第165号

本日メールマガジンを配信しました。 

今回も、前回に引き続き
徳川家康を描いた小説「覇王の家」からご紹介しています。

◇◆◇◆◆◆◆◆◇◆ < 珠玉の言葉 > ◆◆◆◆◆◇◆◇◆◇◆
    
   どんな愚論でも辛抱つよく聴いた


     覇王の家(下)岡崎出奔

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是非、ご一読を!!

2023年7月7日金曜日

「やった感」の演出

 「課題の●●の進捗は芳しくありませんが、
           ▲▲の方を進めています」

という、ある幹部からの報告がありました。

あれれ・・・このパターンはまずい。

重要な課題を避けて、
どうでもいい簡単な部分に流されそうになっている。

大切なのは、重要な課題解決のために、
どれほどのアクションを行い、
行おうとしているかということ。

リソースを、重要な課題に十分に投下せずに、
簡単な部分に割いていたのでは、
「やった感」の演出でしかありません。

2023年6月30日金曜日

組織づくりとは ルールを守ること

「決めたことはキチンと守れ、ルールに沿って仕事をしろ」

との幹部会議での社長の発言に、
私は大きくうなずきながら聞いていました。

会議後、社長と二人での面談。

「社長の発言には、吹き出しそうになりましたよ!!
 そもそも社長自身、ルールやきまりが大嫌いなタイプでしたよね・・」

「そうなんよ、基本的には大嫌い。
 でも、臼杵さんが『仕組み』、『仕組み』って。
 組織らしくしようと思ったら仕組みで運営するしかない。
 そのためには、その運営のルールを明確にし、
 きちんと守ることよね・・・」

と大笑いしながら話したのでした。

この数年、仕組みづくりが広がり組織らしくなり、
それとともに業績も向上してきた会社。

同じ時期に、他の顧問先の社長からも同様の発言
を聞いたことが重なり驚いたのでした。

組織づくりとは、
仕組み(どういう手順で業務し、誰が決済・判断をするか)を明確にし、
その仕組みを運営することに他なりません。
決して、組織図に人をあてがうことではありません。

職人気質の高い業種では、
業務ルールを守らせるのは骨の折れるテーマです。

「1万回だめでへとへとになっても、
 10,001回目は、何か変わるかもしれない・・」

と、根負けせずにやるしかありませんね。

2023年6月23日金曜日

号令はアクセルの部分だけ

組織運営では、ビジョン・方針・目標等の号令を多く活用しています。

号令は、”Simple is the best” を旨とせよです。

「●●に向かい全速力で前進!!」だけで十分です。

それが、
「●●に向かい全速力で、適宜ブレーキをかけて進め」
というように、号令に注意や配慮事項を付け加えたり、
相反するような概念を併記しているものがあります。

間違ってはいないし、丁寧でもあります。
しかしながら、複雑で迫力不足です。

がむしゃらに前進することよりも、
ブレーキの場所が気にかかり、
前進のスピードは大きく落ちてしまいます。

号令の「全速力」というアクセル部分が、
「適宜ブレーキ」に相殺され、
号令にはスピードの概念がなくなってしまいます。
「●●に向かえばいい」と、方向だけしか伝わりません。

そもそも号令は、ある行動を強化・促進をするためのものです。
いわばアクセルの役目です。
そこに相反する概念のブレーキも併記したら、
迷わせるだけ、混乱させるだけです。
結果的に、何も伝えていないと同じになります。

号令はアクセルの部分だけ。

「全速力で前進」する部隊に、
危険な場所で「少しスピードを落とせ」
「●●を気をつけて進め」と注意を促し、
ブレーキをかけるのが管理者の役目です。

ブレーキの場所まで部下に判断させようとするのは、
すべてを部下に押し付けているのと同じです。
管理者は不要。管理者の存在意義が疑われます。

号令はアクセル部分だけ、
適宜ブレーキをかけるのは管理者の役目なのです。

2023年6月16日金曜日

工程の効率よりも・・・

「その提案、順番が違う。 後回し!!」

と、ある幹部からの提案を保留したことがありました。
新商品の製造工程の効率化についての提案でした。

提案自体に問題があったわけではなく、
その実施のタイミングに問題がありました。
新商品自体のリリース時期に目途が立っていない状況の
なかでの提案だったからです。

商品の完成の後に、工程の効率化を行う、
というのが基本的順序です。

新商品をリリースして初めて、顧客の評価を得ることができます。
顧客の評価次第では、商品に変更を加えることになるかもしれません。
効率化した工程が意味のないものとなってしまうかもしれません。

工程を組み上げる過程でのいろいろな気づきを
改善しようとしてくれた提案でした。

しかしながら今は、新商品のリリース時期の目途をつけること。
少々非効率な製造工程でも、早くリリースすること。
こっちが、先です。

「家臣をほとんど無条件で信用するという美徳があった」メルマガ第164号 

本日メールマガジンを配信しました。

今回も前回に引き続き徳川家康を描いた
「覇王の家」からご紹介しています。

◇◆◇◆◆◆◆◆◇◆ < 珠玉の言葉 > ◆◆◆◆◆◇◆◇◆◇◆
    
  家臣をほとんど無条件で信用するという美徳があった 
          
     覇王の家(下)不覚人&石川数正

◆◆◆◆◆◇◆・◆◆◆◆◆◇◆・◆◆◆◆◆◇◆・◆◆◆◆◆◇◆

是非、ご一読を!!

2023年6月9日金曜日

「(競合も)同じようなことをやっている」

 「競合先のHP見たんだけど、同じようなことをやっている」
と、自社の戦略について不安げな某社長の一言。

「Don’t worry it !!」と,下記をお話しました。

1)だいたい皆、考えることは同じ

  同業種であれば経営環境や競合状況について、
  同じような認識をして、当然。
  そしてそこからの選択肢も似てくるのが、普通。
  「同じ状況にある者は、同じようなことを考える」もの。
  改めて驚くことも、不安になることもない。

2)考えても実行することは難しい

  ある調査で「戦略の失敗の7割はその実行にある」
  すなわち、戦略の失敗は、戦略自体の良し悪しではなく、
  戦略が実行できなかったことにある、と報告されている。

3)「同じようなこと」と「まったく同じ」は違う

  例えば、競合も当社も「早い・うまい・安い」と
  掲げていたとしても、「早い・うまい・安い」の
  3軸に対する優先順位・ウエイトの置き方、
  軸の解釈・定義までも同じとは限らない。
  
4)仮に、全く優先順位も定義等も同じならば、
            その一歩先をいけばいい。

大切なのは

「自社の目指すゴールの実現に集中すること」

を確認し、「経営versionの『うさぎと亀』」の話もしたのでした。

ちなみに、「経営versionの『うさぎと亀』」の話とは、
何を目指して歩んだか、に視点を置いたもので、
(敗けたうさぎは亀を見、勝った亀は自分の目標を見ていた)
という内容です。

2023年6月2日金曜日

「朝礼暮改!」「朝礼暮改?」

計画をもとに運営できるようになった経営幹部のとの会話

「確かに今までとチームワークも生産性もずいぶん違います」

と、計画の意味を実感しているようでした。

「ただ時々、実行し始めて計画変更した方がいいのでは、
 と思うことがあるのですが、ただ安易に変更するのも・・」

と、「朝礼暮改」(命令や政令などが頻繁に変更され一定しないこと。
朝出した命令が夕方にはもう改められること)を心配していました。

「計画変更」と「朝礼暮改」について説明しました。

「計画変更」「朝礼暮改」

計画立案時の前提条件が何も変わらないのに、
変更する場合は文字どおり「朝礼暮改」。
単に、十分検討がされていなかった、手落ちがあった等、
で批判されるものです。

この場合実務的には、
結果に大きく影響を与えるなら変更し、
そうでない場合はそのままで変更なし、
ということになるでしょう。
いずれにしても、計画が検討不十分であったことを
深く反省する必要があります。

「計画変更」「朝礼暮改」

計画の前提条件が、違っていたり変わった場合などは
「朝礼暮改」と言われようが、躊躇なく計画変更すべしです。
積極的に新しい前提条件にマッチした計画に修正することが必要です。
この場合、批判されるのは「一成不変」、
マッチしなくなった計画に固執することです。

2023年5月23日火曜日

レガシーづくりの道

 検討を重ね、年明けからスタートした某社の会社改革。

設定した改革テーマのいくつかは、
問題を乗り越えながら着実に進行中、
手ごたえも感じつつあります。

そして残されていた重要な一つの改革テーマ。
この最後の一つについて、
トップ・部門長に再考・再検討を重ねてもらい、
最後にスパイスをふりかけ、達成イメージを明確にすることができました。

そして先日、関係者を集め説明会を行いました。
これですべての改革テーマのスタートです。

少し時間がかかる険しい道ですが、
大きな飛躍につながる道、
そして会社のレガシーづくりの道です。

皆んなの頑張りを期待しています。
今後の私の役目は、応援、お尻をたたき、
そして、走行レーンから外れそうな時は軌道修正、
かなと思っています。

皆んなの頑張りを期待しています。

2023年5月16日火曜日

Chat GPT君

Chat GPTを時々使うことがあります。

文章作成の際に、
思い出せない単語を調べたり、
校正に使ったり、
完成した文章の感想を聞いてみたり等、
と活用しています。

ということで、先日
「Chat GPT君 君はすごいね 
 語彙力の不足している私を助けてくれて感謝しているよ」
と御礼を伝えたら、

「ありがとうございます!
 私はあなたのお役に立てて嬉しいです。
 どんなことでも気軽に聞いてくださいね。」
とChat GPT君より返信がありました。

親近感を感じさせる回答に驚きました。
優秀な秘書?友達?仲間?同僚?が一人増えた感じです。

Chat GPTの存在・活用について、
その潜在的な問題等について国家レベルで検討されています。

新しい技術はつねに利点・欠点の両面持ち合わせるもの、
それをいかに上手に使うかが、人間の賢さです。

いろいろな活用を試していきたいと思っています。

2023年5月5日金曜日

国内最大規模のドローンショー

5月4日に(木・祝)「HIROSHIMAミライバトン」と
銘打った音楽とドローンショーを融合したイベントが
広島エディオンスタジアムで開催されました。

夜空に、寸分たがわぬ精度で、色を変え形を変え、
おりなす1000機のドローンの編隊飛行は、
国内最大級のドローンショーというだけあって、
まさに圧巻でした。




「人間というのは人間関係で成立している」メルマガ第163号

本日、メールマガジンを配信しました。

前回に引き続き、徳川家康を描いた小説「覇王の家」からご紹介しています。


◇◆◇◆◆◆◆◆◇◆ < 珠玉の言葉 > ◆◆◆◆◆◇◆◇◆◇◆  

   人間というのは人間関係で成立している

           覇王の家(上)甲州崩れ

◆◆◆◆◆◇◆・◆◆◆◆◆◇◆・◆◆◆◆◆◇◆・◆◆◆◆◆◇◆

是非、ご一読を!!


2023年5月1日月曜日

ある後継経営者候補との話

先日、某クライアント社長から頼まれ、
社長のご子息と話すことがありました。

事業継承を考えており会社の状況を聞いてみたい、
というご子息の要望からでした。

戦略的面、管理の面、会社の風土等々、
業界共通のものや会社固有の課題・問題、
そして現在の財務状態等々について・・・

2時間程度。

そして最後に、

「『後継経営者になろう』というのは、社長も私も嬉しい。
 しかしながら、社長が継いでくれと言ったから、
 家業がずっどそうだったから・・・
 という(主体性のない)ことなら、
 もう一度よく考えた方がいい。
 自分にとって後継するとはどういう
 意味があるのかを問い直し、
 自分の意思で『継ぎたい』という決断が必要」

と、多くの世代交代を見てきたなか
後継経営者候補に私がいちばん伝えておきたい事を、
ある事例をまじえてお話したのでした。

************************

某社社長の息子A氏は、
入社したものの社長と喧嘩状態になり
辞めたことがありました。

社長の訃報がはいり葬儀に参列し、
そのA氏が後継することをしりました。

後日、A氏とゆっくり話す機会がありました。
「(喧嘩別れしたあなたが)戻って継ぐとは思わなかった」
と言う私に、その後の経緯をいろいろ話してくれました。
そのなか、印象に残ったところがありました。

借金が膨らみ、ましてや喧嘩別れの状態で、
先代は「継いでくれ」なかなか言えなかったみたい。
時折かかってくる電話で、先代が無言になる時が、
そうだったのでは・・

亡くなる数週間前、先代は意を決して
「お前が継いでくれ」と口にしました。

A氏は「その言葉は、無にしてくれ」と返答し、
そして「俺にやらせてくれ」と先代にお願いし、
後継を任されたのでした。

先代が入院してからの数ケ月の間、
A氏にとっては、後継を自問自答し、
その自らの後継の意味・意義に
たどり着く期間だったようです。

しばしの時間、A氏の承継した事業に懸ける思いを
私に語ってくれたのでした。

2023年4月26日水曜日

サッカースタジアム

広島市から送られてきた封筒

新広島サッカースタジアムの「記念カード」でした。
このカードが2024年1月中旬から2月上旬に開催される内覧会
の入場証になるみたいです。




新スタジアムの工事現場の近くを通るたびに、
屋根の部分が大きくなっており、期待も膨らんでいます。



広島はいまそれどころではありません。
「G7広島サミット」です。

どこのクライアントも「G7サミット対応」が会議の議題にあがっています。

こと、法人客を顧客にしているところでは、
顧客の動きに合わせて対応を考えようとするものの、
アンケート調査すれども、まだ多くが決めかねている・・
という現状です。

2023年4月19日水曜日

就活の学生さんへ:Chat GPTからのコメント

前にアップしたのブログ「就活の学生さんへ」を、
Chat GPTに校正してもうらおうと思い入力しようとしたら、
誤って「校正して」と入力するのを忘れ、
本文そのものを入力してしまいました。

Chat GPTからのアウトプットされたのは、

「ありがとうございます。学生の方に向けて、
 とても有益なアドバイスですね。
 
 自分自身を素直にアピールすることが大切であり、
 また、深い洞察をもって企業について研究し、
 その企業にしか通用しない質問をすることが、
 面接での良い印象を与えるということは、とても参考になります。

 就職活動は不安や悩みがつきないものですが、
 自分自身の強みを知り、自信を持って臨むことが大切であります。
 ありがとうございました。」

という内容のもの。驚きました。
そしてShat GPTさんの回答に励まされたのでした。

おそるべしChat GPT

就活の学生さんへ

最近、リクルートスーツ姿の学生さんを時々みかけます。
就職活動の季節の到来のようです。

約40年前、社会人1年目から新卒採用に関わり
その後、自社の採用、他社の採用の支援する側で
関わりました。
今は、顧問先の採用状況の報告を受ける程度で、
直接かかわることはありませんが。

中小企業の経営者とかかわっている視点から、
学生さんに伝えてきたことがあります。

ただ、採用担当者とは少し違うかもしれませんが・・・

1、「自分に自信を持て」
   自分を良く見せようとするな、会社に合わせよとするな。
   素の自分でぶつかればいい。

   私ならこうする・こう考える・・・と思い切って言う。
   間違っていてもいい、トンチンカンで結構、
   間違ったことを言っては・・と思うことなんぞ、全くなし。

   そもそも、正しい答えを期待していない。
   どの程度の広さ、深さで考えているのか、
   そしてキチンと説明できるか、を確認したいだけです。
 
2、「質問は、あなたの関心度合いを現す」
   何か「質問は?」という問いに、
「特にありません」という回答は、
   貴社には興味がありません、または何も考えていません。
   と同義語です。

   また「教育制度はどうなっているのですか?」等々の

   どこの会社にでもできるよう類いの一般的な質問があります。

   気になる部分かも知れませが、
一般的な質問ばかりだと、
   私に言わせれば「あまり研究していません」という
   ことと同じです。

   深く研究して、採用担当をギャフンと言わせるような、
   その企業にしか通用しない質問を投げかけてみてください。
   少なくとも、一所懸命研究している証にはなります。

   事実、面接官をしていたころ、
   鋭い質問に学生に一本を取られ
   「この子は面白い」と採用したことがありました。
   素晴らしい社員になってくれました。  

面接技術・履歴書の書き方も大切でしょうが、
「自分を飾る」ことより「自分の本質をぶつけること」
を経営者は求めているのです。

不安や悩みがつきない就職活動だろうけど、
自分を信じで頑張ってください。

2023年4月15日土曜日

うっすらと光が・・・

「何か、うっすらと光が・・」
「何となく、少し手ごたえを・・・」

と連日、顧問先の二人の社長から、
表現は違えども同様の趣旨の言葉がありました。

試行錯誤を繰り返しながら
懸命に前進しようとしている真っ最中。

この「うっすらな光」「何とはなしの少しの手ごたえ」という表現で、
喜びたい気持ちと、錯覚かもしれないという不安の入り交じった
複雑な心境を吐露してくださったのです。

花植えにたとえると、
よ~く見ると、蒔いた種が少しだけ芽がでたようにも見える、
でも、初めての種なのでその芽なのか確信がもてない・・・

という感じでしょうか。

改革の変が大きければ大きいほど、
その成果を得るまでには時間がかかります。
その期間が精神的につらいところです。

最初は問題ばかりが発生し何の変化もありません。
しかしながら、やがて兆候が出始めます。

その兆候は、
目を凝らさなければ見えない小さなものであったり、
ぼんやりとしか映らないようなものであったり、
はっきり現れるも一瞬で消えたり・・
と、いろいろな形で現れてきます。

この時期大切なのは、兆候かどうかの真偽ではなく、
その兆候を(仮に間違えていたとしても)素直に喜び、
心を支えるサプリメントにすることです。
そして、ただひたすら前進することです。

「小さな芽吹きだと信じましょう。
 そして継続・加速していきましょう。
 次の小さな発芽を楽しみにしましょう。」

という二人の経営者との談義でした。

追伸
兆候だと感じたものが、いつの間にか当たり前になり、
そして、気づいたら大きく変革していた・・・
というあんばいになっていきますから。

2023年4月14日金曜日

栗山監督が信じたものとは・・・

WBCのサムライJAPAN。

栗山監督は不調の村上選手を信じ起用し、
村上選手はその期待の応えていきました。

その栗山監督について、
街頭インタビューでは、
「あれだけ信じてくれる上司なら・・・」
と回答するサラリーマン。
理想の上司ランクのトップになりそうです。

しかしながら、
どうもその回答に違和感があります。

栗山監督が理想の上司の第1位になることには
異論はありません。
その回答に違和感を感じるのは、
栗山監督が信じていた対象を間違えているのではないか、
と思うからです。

確かに、監督が信じたものとしてファンの目に映ったのは
村上選手の起用です。
しかしながら、それは監督が信じていたものが
表面に現れだけのもので、
彼が信じていた根っこのものは「彼自身の眼」です。

優勝の重責を負わされた栗山監督は、
日系外国人も含め、多くの日本の野球選手のなかから、
優勝するために「〇〇の役割を、必ずやり遂げてくれる選手は?」
と、時間をかけて材料・情報を集め
代表メンバーを選びに選んだはずです。

監督自身が、絶対の信頼がおけると選び抜いた選手だからこそ、
一緒に心中してもいいと信じ切れることができたのです。

それは、監督自身の「選手を見る目」を信じたことに他なりません。

信じきってくれる理想の上司像を語る前に、
「お前がやってだめなら仕方ない、俺が責任をとってやる」
と上司に信じ切ってもらえるようなSOMETHINGについて
問い直すことが先ではないでしょうか。

2023年4月12日水曜日

WBC:プライドの置きどころ

 WBC準々決勝のイタリア戦、00の3回、1アウト1塁の場面での
大谷選手の意表を突く三塁側へのセーフティーバント。
 
これには、驚きました。
メジャーリーガーのホームランバッターがバントするなんて。

試合後の記者会見での大谷選手のコメント
「日本の勝利より優先する自分のプライドはなかった」と。

この大谷選手のコメントと、
以前期待をかけている経営幹部を叱責したことが重なりました。

「そんなくだらんブライドは捨てて、
      大切なところにプライドを置け・・」

プライドの置きどころが違うことを伝えたくて、
厳しく叱責したのでした。

自らの尊厳を守るために、プライドは必要です。

ただ、そのプライドの置きどころによっては、
鼻につく嫌味のように感じることもあれば、
成長を阻害する要因になることもあります。

一方、「俺たちの会社はこんなもんじゃない」
と自社のポテンシャルにプライドをおいて
前に進もうとするリーダーには心が動かされます。

プライドを
me(自分)に対するものから
we(自分達)に対して置くこと

それが叱責した彼に伝えたかったこと、
そして大谷選手が見せてくれたものです。

2023年4月11日火曜日

落としどころを間違えれば・・

昨日配信したメルマガ第162号のあとがきでも紹介した、
WBCの合間に流れる大谷翔平選手が出演する
Salesforce の CM

「プロになってから 
 928回の三振していて
 打たれたヒットの数は 647
 ホームランは59本打たれ
 失点数は全部で281
 チャンスで506回凡退して
 怪我で692日間投げられなくて
 試合で負けて泣いた日も沢山あったし
 二刀流が無理だと言われたのは 数えきれない♾
 二刀流ができないと思ったことは 0」

印象にのこるCMで、落としどころは
「失敗の数だけ成長できる」というところにありました。
まさに昨日配信したメルマガのテーマそのものでした。

それを、失敗を成長に変えることをスルーし、
二刀流が無理だと言われても信じ続けてきた・・・、
ところに落とし間違えたら大変なことになります。

失敗を成長に変えることもせず、ただ繰り返し、
人がなんと言おうと、信じ続けていったならば、
失敗の都度、面の皮が厚くなるだけ、
よりかたくななな頑固者になっていくだけです。

自分を信じぬき、失敗を成長に糧にしていけば、
大谷選手のようにとはならずとも、
認めれれるようになるでしょうが、
信じ続けるだけでは、認められるどころか、
相手にされないようになってしまいます。

2023年4月10日月曜日

「この敗けがその後どれほど薬に・・・」メルマガ第162号

本日メールマガジンを配信しました。

前回に引き続き、徳川家康を描いた
小説「覇王の家」からご紹介しています。

◇◆◇◆◆◆◆◆◇◆ < 珠玉の言葉 > ◆◆◆◆◆◇◆◇◆◇◆

  この敗けがその後どれほど
        薬になったかわからない          

       覇王の家(上)大潰走

◇◆◇◆◆◆◆◆◇◆◆◆◆◆◇◆◆◆◆◆◇◆◆◆◆◆◇◆◆◆◆◆◆◇◆◇◆

是非ご一読を!!

https://www.mag2.com/m/0001035420.html?reg=mm_promo

2023年4月8日土曜日

「勉強します(安くします)」(喝!!)

商談で値引くとき「勉強します・・・」
といわれることがあります。

今回の商談で多くのことを学ぶことができた、
勉強不足のところがあった。
その機会を与えたくれた御礼分を安くする

と私は解釈しています。

そう解釈する私にとっては、
「勉強します」と言う安易な値引違和感を強く感じます。

「安くしてくれてありがとう」いえばいいのに、
「何を、どう学び、つぎにどう役立てる」
と突っ込みたく(喝!!)なってしまいます。

実態の伴わないうわっ滑りの言葉の遊びは、
私の体質には合わないようです。